梶宮神社

土浦市高岡1181(平成20年7月13日)

東経140度8分54.66秒、北緯36度8分0.11秒に鎮座。

 この神社はつくば市との境界近く、梶ノ宮池の南に鎮座しています。入口左には大きな垂れ桜があり、鳥居右側には元文の庚申塔(青面金剛)等が祀られ、また、境内には土浦市指定文化財考古資料の板碑があり、鎮守の杜に覆われた昼尚暗い境内正面には二の鳥居の奥に拝殿が建ち、覆い屋の中の本殿には、今まで見たこともない藁造りの手桶が上に乗せられた注連縄が掛けられています。境内最奥からは満々と水を湛えた梶ノ宮池の静かな水面も遠望できます。

 案内が無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明ですが、7月最終日曜日に執り行われる例祭には県指定無形民俗文化財となった「田宮囃子」が奉納されています。現在の「田宮囃子」は、三切り、大杉ばやし、かっころばし、やぐるま、かどつけ、かえり、ほうそうばやしの7種類で構成されていますが、もともとは神事の為単調だったお囃子が、江戸時代中期頃から他地域との交流が進みつつ、より豊かなお囃子となって田宮独特のリズムに変化したものだそうです。

神社入口 入口に建つ一の明神鳥居
金毘羅大権現 青面金剛供養塔、二十三夜供養塔
庚申、供養青面金剛 庚申塔
境内の様子 境内に建つ二の台輪鳥居
拝殿
覆い屋の中の本殿二棟
梶宮社本殿と八坂社本殿
いずれも一間社流造で
正徳期(1711-16)に造営されました。
左側社殿に架かる非常に珍しい注連縄
右本、左末で右綯いの注連縄の上に
御神酒の文字が書かれた
   藁造りの手桶が乗っています。
本殿奥の境内に建つ
市指定文化財考古資料の板碑
「御湯殿山時念仏
天長地久二世安楽供養」他
「田宮囃子」記念碑
末社 山之神
境内裏から見る梶ノ宮池 今年初めて出会った羽黒トンボ