八幡宮

高萩市安良川1180 (平成18年9月16日)

 この神社は高萩小の北西約250mに鎮座しています。国道461号線の高萩小入口から北に入り、高萩小脇を通って境内に行き着きます。この日は薄暗くなり「もう止めましょう。」と、宿泊地に向かうべく国道461号線を走っていて、神社の案内が目に入り、またまた貧乏根性を出して「もう一社!」と、参拝したので、写真が汚いかも知れませんが、ご容赦を…。豊かな鎮守の杜に護られた社地を目指し、大きな台輪鳥居を潜ると、長い立派な参道の両脇には巨杉が聳えたち、境内には三対の狛犬が居ます。工事中の境内の奥には改修直後の綺麗な拝殿、本殿が建ち、その社殿横のご神木・安良川の爺スギが目を惹きます。
 由緒によると「古より安良川の産土神で、御祭神は応神天皇・日女大神・神功皇后の3柱です。花山天皇(984〜6)の勅命を受けて、寛和元年(985)に京都山城国・石清水八幡宮から分霊勧請され、創建されたと伝えられます。はじめはもっと海岸近くにありましたが、寛治年間(1087〜94)に多賀郡の守護・宇佐美左衛門時景が現在地に遷座して再建しました。(抜粋)」とあります。

神社入口 社号標「総鎮守 八幡宮」
鬱蒼とした杉の古木が
聳えたつ参道の様子
境内から入口を振り返る
昭和35年生まれの江戸狛犬。
しょうわ狛犬全盛のこの頃の作としては個性的で、
どちらかというと福島狛犬の流れを汲んでいるように見えます。
牙など生やして威厳を保とうとしてはいますが、どことなくユーモラスな感じがします。
阿は玉を、吽は塊のような子狛を連れています。鬣の長い狛犬ですね〜。
(昭和35年8月建立)
平成18年生まれの構え獅子。現代版出雲構え獅子とでも云うのでしょうか。
顔が大きく、後ろ足は踏ん張っている阿と、蹴り上げているかのような吽で変化を付けています。
この狛犬も後50年も経てば風格がでるのでしょうか。
(平成18年4月吉日建立)
同じく平成18年生まれのライオン型狛犬。
(平成18年4月吉日建立)
厳かな拝殿 およそ300年ぶりの大改修により、
美しく生まれ変わった本殿
ご神木・安良川の爺スギ
推定年齢が、約1000年、高さ42m、
幹回り約10mと県内第一の巨古木で、
国の天然記念物に指定されています。
近年樹勢の衰えが激しく、
幹の先端部10mの切除が行われ、
現在は樹勢が安定しているように見えます。
境内社
境内社
まだ工事中の境内の様子