境香取神社

猿島郡境町宮本町1758(平成20年4月2日)

東経139度47分36.28秒、北緯36度6分17.49秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、国道354号線を水海道方面に向かい、宮本町信号を左に入った宮本地区にあります。ここには、3対の狛犬が居りました。手前から、慶応2年、昭和2年、昭和3年です。境内の桜が満開でした。

 この社の案内は無く、御祭神は経津主神と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 境内社:浅間神社、太子宮、天満宮、水神宮、稲荷神社他

神社入口・神明鳥居 境内入口
入口脇のご神木・スダジイ
境内に入るとすぐに建立されている慶応2年(1866)の獅子山
獅子山は数も少なく関東地方が中心で、石造の獅子山は1800年初頭が一番古いそうです。獅子山は能の出し物「石橋(しゃっきょう)」にちなみ、親獅子が子獅子を谷底に突き落として、這い上がってきた子をはじめて我が子とするという内容を造形化したもので、派手好みの江戸っ子達に持て囃されたようです。今日では、可愛い我が子に厳しい試練を与える例えとして知られていますよね。
この獅子山の狛犬は尾付きタイプで、典型的な江戸狛犬の顔と姿をしています。左右の山の下部には子狛が一体ずつ居て、上を窺っています。こんな派手な山の上にに居なくとも、充分素晴らしい出来映えの名品狛犬です。
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(慶応2年(1866)建立)
境内の様子
昭和2年建立の獅子山
こちらは左側の山にしか子狛が居ません。下向きの親狛は子狛に「さぁ、もう少しですよ、速くここまで上がって居らっしゃい。」と励ましながら話しかけているように見えますし、右側の岩に手を掛けている親狛も厳しい顔つきはしていますが、内心はまだ幼い我が子を案じて見守っている…という感じに見えます。鬣の波打つ様や尾の大きな渦巻きが目立つ狛犬です。
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(昭和2年(1927)建立)
昭和3年建立の狛犬
実に堂々とした姿の狛犬で、鬣の造りが阿吽で全然違うのと、尾が極端に太いのが特徴です。
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(昭和3年(1928)建立)
拝殿 拝殿の社額
本殿 境内社:浅間神社
境内社:太子宮 境内社:天満宮
境内社:水神宮 境内社:稲荷神社
馬頭観音、三峯神社、猿田彦大神他の碑 二十三夜供養塔、庚申供養碑