小堤神社

古河市小堤(平成18年7月26日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、境間々田線を北上、ほぼ道路沿いの小堤地区にあります。参道が昔の雰囲気を残していると思いました。大正10年の狛犬が迎えてくれます。昭和天皇が皇太子時代、ヨーロッパ外遊から帰国されたのを記念して奉納されました。

 この神社の正式名称は小堤香取八幡社といいます。創建は不詳のようですが、少なくとも江戸時代(1716)には八幡神社と呼ばれていたとの記録があるので、それ以前と思われます。おそらく明治期に近隣の香取神社、天満宮、稲荷神社等が合祀されたことにより、地域名の小堤神社と改称されたのでしょう。現在もかなり広い社地を有し、神社入口から境内までは参道が200m弱もありそうで、参道や鎮守の杜が、昔ながらの落ち着いた良い雰囲気を残しているようです。現在の本殿は幕末の1850年頃の再建だそうです。毎年11月18日に例祭が執り行われ、その時には社殿内が開帳され、3体の神殿狛犬が見られそうで、何時か機会があれば是非拝見させて頂きたいものと思っています。

神社入口と社号標 参道の様子
境内入口 拝殿
大正10年に皇太子だった昭和天皇が、ヨーロッパ外遊から帰国されたのを記念して奉納された狛犬です。
耳を伏せ、大きな眼をし、口は殆ど開いていません。また長い鬣を入口側の前脚に集め、縦に筋を入れた太い尾を中心に置き、左右に流れる毛で表現した尻尾が面白い着想で、独特の雰囲気を持っている狛犬です。


(大正10年建立)
拝殿内の様子 本殿
境内社・天満宮、稲荷神社等 境内社・稲荷神社と伊勢神宮参拝記念碑