塩竃神社

北茨城市中郷町足洗(平成18年9月16日)

 この神社は中郷町足洗地区の一番南で国道6号線に面して鎮座していましたが、現在は踏切を渡り細い脇道に参道が変えられています。飛竜山の中腹に鎮座しているため、参道は急な階段となっています。狭い境内には、木鼻狛犬が彫られた社殿が建ち、境内社として稲荷大明神、天満宮が祀られていました。
 由緒沿革によると「御祭神 : 味粗高彦命、祭祀 : 菅原道真公、境内社 : 稲荷神社(倉稻魂命)、愛宕神社(軻具突智命)。応永12年(1405)奥州塩竃神社本社の分霊を粟野の地に勧請し、塩竃禄所に大明神と尊称し、この時奉祀の船底の穴をしっかりとアワビが塞ぎ海水の侵入を防ぎ無事に奉還したという。そこで氏子は今日までアワビを食さないという。元禄8年(1695)水戸藩主・光圀公命により飛竜山に遷座した。(抜粋)」とあります。

国道6号線に面した旧参道入口
新参道はこの右側、線路向こうに造られました。
もと参道には常磐線の線路が通り
今はもう使われてはいません。
昭和14年生まれのしょうわ狛犬。他の地域では余り関心を持てない狛犬ですが、ここ茨城には狛犬が少なく、この程度でも貴重な存在です。阿は台座から転落したようで顔の前面と前脚が欠損、損傷しています。
(昭和14年4月3日建立)
現在の参道入口。線路脇から入っていきます。 ここから参道は階段となります。
参道途中の木肌の白い大木 社殿
境内社・稲荷大明神、天満宮