石船神社

東茨城郡城里町岩船(平成20年12月1日)

東経140度20分14.1秒、北緯36度31分1.25秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、国道123号線を水戸方面に向かい、大桂大橋入口信号を右折、2キロくらい走ると神社の案内、そこを右折して進んだ岩舟地区にあります。
入口に、「延喜式内常陸二十八社 石船神社」の社号標がありました。狛犬は居ません。本殿のある場所には、塀にか囲まれて周囲15メートルの大きな岩があります。鳥居近くの石の上にある燈籠は、享和元年のものでした。燈籠のそばにある、「矢の根石」には、次のよう伝説があります。「八幡太郎義家が怪獣に矢を射ると、見事命中。近づいてみるとこの石が正体だった」という話です。

岩船地区を流れる岩船川の清流沿いにある石船神社は、延喜五年(905)に全国の神社の中から社格の高いものを選んで記した「延喜式神明帳」にも載っている (延喜式内社)たいへん由緒のある神社です。祭神は鳥石楠船命(とりのいわくすふねのみこと)、別名天鳥船命(あめのとりふねのみこと)といい、武甕槌命の東征に従った海運の神様ということです。
 神体は兜石と呼ばれる周囲一五メートルもの巨石で、これは本殿を造らないで板で隠しただけにしてあります。この姿を見せて悪神をおどすため、と伝えられています。また、拝殿の裏側に長さ六メートルほどの船形の大石があります。このへこみにたまった雨水を日照りの時にさらって神に祈ると雨が降るといわれています。
城里町商工会・観光案内より。

神社入り口

一の鳥居と社号標

参道。燈籠も石の上に載っています。参道を横切って流れているのは岩船川。

拝殿正面

この神社に本殿は無く、瑞垣の中は兜石と呼ばれる石があり、その石が御神体のようです。

義家伝説の「矢の根石」

たまった雨水を日照りの時にさらって、神に祈ると雨が降るといわれている大石。

境内の末社

御神木と燈籠

藤も素晴らしいようです。満開の季節に是非訪れてみたいと思います。