一言神社

坂東市岩井1584(平成20年2月9日)

東経139度53分34.71秒、北緯36度3分19.34秒に鎮座。

【狛犬情報・gamanさんより】
 9日は夕方から雪という予報だったので、近い茨城の坂東市に行ってきました。目的は茨城に2件しか無いという内の1件の氷川神社と藁葺き屋根の国王神社です。
 で、国王神社のすぐ近くに「一言神社」が地図にありまして(一言主ではなく)、ついでに寄ったらこんなのがいました。特に吽は親子共々なぜこんなに不機嫌なのでしょうか。狛犬というより狸に見えます。この子たちは昭和48年11月5日生まれです。なお境内には案内、由緒等の説明はありませんでしたので、詳細は不明です。
 場所は国道354号線の岩井交番前交差点を県道20号線に入り、そのまま北に約1km弱行ったところを右に入った所にあります。国王神社の南、約300mぐらいです。

 御祭神:一言主命
 由緒:社伝では承平5年(935)の創建と伝えられています。
 この地は平将門縁の地で、社の東に昭和初期まであったという「石井の井戸」跡があります。伝承によると、将門は王城地を求めてこの地を見回っているうちに、喉が渇いて水が欲しくなりました。すると大きな石の傍らにどこからともなく老翁が現われ、一言、「水」というと、その大石を軽々と持ち上げて大地に投げつけました。すると、そこから清らかな水が湧き出し、将門と従兵たちは喉を潤すことができた…といいます。そこで、将門が消えた老翁のために建てたのが、この「一言神社」で、将門の守護神となったのだそうです。

神社入口
参道途中、昭和48年生まれの狸の様な狛犬
阿は玉を持ち、吽は親そっくりの子狛を連れています。狭い眉間、ギョロ目で斜め上方に向けた瞳、口蓋がハッキリと彫られ歯を剥き出した唇等が不機嫌そうに見える由縁でしょうか?まさに超鳩胸で、立ちながら後ろへ流した耳や全体的な雰囲気からは狸を連想させます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和48年(1973)11月5日建立)
社殿前、昭和11年生まれの江戸流れ狛犬
阿は子狛を連れ、吽は玉を持っています。上下に潰れ気味の頭部で、顔は殆ど天を睨んでいるようです。上から撮ってくださった写真では、特に吽がふくよかでにこやかな、ほのぼの系の狛犬のようです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和11年(1936)旧9月建立)
社殿 社殿に架かる社額