思往(おもいやり)神社

豊岡市日高町中字大道ノ下326(平成20年8月29日)

東経134度45分49.33秒、北緯35度29分31.16秒に鎮座。

 この神社は八代小学校南に鎮座しています。1号線を走っていると遠くにこんもりとした小さな森が見えてきます。それが思往神社の鎮守の杜で、お隣にはとても綺麗な八代小学校校舎が見えます。小学校のお隣が「おもいやり」という社名の神社、何という組み合わせでしょう、変なところで感心してしまいました。
 けれど拝殿内の張り紙を見てビックリ!! 何と「賽銭泥棒に告ぐ」という警告文が張ってあるのです。文面を見ると何回も泥棒に遭っていそうです、「こんなに長閑な山間の神社に、こんな張り紙がしてあるなんて、世知辛い世の中になったもんだ。」と夫と二人、またもややり切れない気分になってしまいました。
 入口には、石鳥居と神門か割拝殿と思われる建物が建ち、それを潜ると、拝殿と右に境内社。拝殿内には、小振りですが均整のとれた本殿が建立されていました。

 御祭神:思兼命
 境内社:若宮社
 由緒:創祀年代は不詳ですが、式内社・思往神社に比定されている古社です。
 中古には、赤藤大明神と称し、また、鎮座地名からか、中の宮とも呼ばれていました。文化14年(1807)、本殿が再建されました。
 明治3年、社号を旧称(現社名)に戻し、明治6年、村社に列しました。

神社遠景
中央のこんもりとした森が思往神社の鎮守の杜です。
入口の明神鳥居と神門
境内全景
神門後ろにいる明治40年生まれの出雲丹後狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治40年(1907)7月吉日建立)
拝殿に架かる社額 拝殿
本殿
拝殿内の「賽銭泥棒」への警告文書 境内社:若宮社
若宮社の上半身だけの神殿狛犬
小さくて素朴で可愛くて、何時まで見ていても飽きませんが、もしかしたら以前は木鼻だった可能性もあります。