諸杉神社

豊岡市出石町内町28(平成20年8月28日)

東経134度52分41.8秒、北緯35度27分27.76秒に鎮座。

 この神社は出石城の東側、谷山川に沿って鎮座しています。すぐお隣の有子山稲荷神社は観光名所として大勢の人が訪れていますが、たった70m程しか離れていないこの社を訪れる人は極稀で、静かで穏やかな鎮守の杜や境内に、ゆったりとした時間の流れを感じ取れます。又、入母屋造り千鳥破風付きの大きな拝殿や素晴らしい本殿が建立されており、本殿周囲には幾つかの境内社が祀られ、庭園風の神池や太鼓橋も趣深いものがありました。

 御祭神:多遲摩母呂須玖神
 祭礼日:10月中旬
 境内社:川下神社、厳島神社、大国神社、三柱神社、八幡神社、稲荷神社、天神神社、新田神社、社日神社
 由緒:式内社ですが、創祀年代は不詳です。
 当初は、諸枌神社と書かれ、小坂村水上に祀られていましたが、天正2年(1574)、但馬国守護・山名氏が居城を此隅山(小盗山)から出石有子山に移すにあたり、城の守護神として現在地に遷座したとされています。
 明治6年10月に郷社に列し、大正13年4月に県社に昇格しました。
 10月中旬に執り行われる、諸杉神社、伊福部神社、石部神社三社の合祭「出石だんじり祭り」は、約20台のだんじりが参加し、出石城大手前でぶつかり合う勇壮な喧嘩祭りだそうです。

神社入口 神橋 社号標
神橋と境内入口 境内前を流れる谷山川
境内入口の一の鳥居
奥右の社殿が川下神社
境内中央の両部鳥居と手水舎
境内の様子
参道手前にいる明治38年生まれの出雲丹後狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治38年(1905)11月建立)
拝殿前、明治27年生まれの浪速狛犬
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(明治27年(1894)6月吉日建立)
拝殿
本殿
本殿向拝彫刻
此処でも力士が向拝を支えていますね。
本殿扉の彫刻は神功皇后と武内宿禰に抱かれた赤子(後の応神天皇)
本殿の木鼻・狛犬
境内社:厳島神社、大国神社、三柱神社、八幡神社、稲荷神社、天神神社、新田神社
境内左脇の神池と太鼓橋