絹巻神社

豊岡市城崎町気比2585-1(平成20年8月29日)

東経134度49分52.57秒、北緯35度38分15.59秒に鎮座。

 この神社は円山川河口に架かる港大橋東詰めに鎮座しています。港大橋架設のため現在地に移設されて間もないため境内も社殿も真新しく綺麗でした。現在は県の天然記念物指定の暖地性原生林で覆われ良く分かりませんが、この社の背後にある絹巻山は玄武岩で形成され、その眺めは絹織反物を積み上げた様子をうかがわせているそうで、また、「ひめはるぜみ」の棲息地としても知られています。

 御祭神:天火明命、相殿:海部直命、天衣織女命
 祭礼日:1月1日、歳旦祭、2月3日・節分・厄除祭、3月20日・祈年祭、4月28日・大祭、7月30日・川下祭、11月23日・新嘗祭、12月31日・除夜祭
 境内社:稲荷神社
 由緒:応神天皇3年(272)、海部直命は自分の始祖天火明命を黄沼前県に祀り、清明宮と称しました。
 仁徳天皇10年(322)海部直命は城崎郡司を兼ねることとなり、黄沼県を海部村に置き、多遅麻の海人を領し、清明宮を海部村に属する絹巻山に移し絹巻神社と称しました。
 履中天皇の御代、海部直命の子西刀宿祢が城崎郡司となり、宿祢に命じ瀬戸の水門の俊渫を行いました。以来円山川沿岸は洪水害を免れたと伝えられています。
 文化11年殿在の本殿を再建しました。
 又この社は、初詣に五社を巡ると縁起がよいとされている「但馬五社」の一社です。因みに但馬五社とは、絹巻神社・出石神社・小田井神社・養父神社・粟鹿神社の5つの神社を総称してそう呼ばれています。

神社遠景
社号標 神社入口
明治38年生まれの出雲構え獅子
阿は痩せた子狛を連れています。この年代の出雲構え獅子としては良い保存状態でした。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治38年(1905)建立)
拝殿
拝殿内の様子と本殿正面
社殿全景
境内社:稲荷神社とご神木