高座(たかくら)神社

丹波市青垣町東芦田2283 (平成31年4月4日)

東経135度02分17.57秒、北緯35度13分55.09秒に鎮座。

この神社は、北近畿豊岡自動車道・青垣ICの南東2km程の辺り、東芦田の街外れに鎮座しております。

御祭神 大日靈尊・天児屋根命・経津主命・武甕槌命・仲哀天皇

由緒
当社は人皇14代、仲哀天皇(今より1800余年程前)にお祀りになられた御社で、天皇が中国地方の穴門へ行幸の前年にこの地方の村民が流行病で難渋しているのをご心配になられ武内宿祢をお供としてお見舞いになり、この社に参拝され「病気平癒」を祈願され、お宮の名前を高座(たかくら)と名付けられました古社であります。以前は高座谷にありましたが寛文10年(1670)にこの地へ遷座されました。
延喜年中(901〜923)当郡式内第1に列せられ弘仁4年(813)嵯峨天皇より勅額を賜りました。しかし、古記・宝剣・勅額等は弘化3年(1846)別当観蓮失火のため惜しくも焼失してしまいました。現在の本殿は間口二間半・奥行一間半余り、四方に廻縁がある大宮ツマ造りといわれております。
又別名を蟻の宮と称えています。今を去ること夏おおいに旱魃の年、村民多数高座神社に参拝し七昼夜、雨乞いの祈願を致しました。七日目の夕、村民の一人が大きな蟻がご社殿から這い出て列を作っているのをみつけました。蟻の列をたどっていくと蟻が窪みの所で消えてなくなっていました。蟻が消えた窪みを掘り返してみると、清水がコンコンと湧き出てきました。村民は驚き感激して、溝を通し田に水をたたえ枯れかけた稲は青く蘇りました。この年芦田の谷では豊作の年を迎えることが出来たのです。今日でも水路に水神様の祠を作りお祭りを続けています。又、境内社の馬鳴神社は蚕の宮といわれ氷上郡の豊かな生活を求め当社に参拝し、「養蚕を始めよ。守護する神は保食神なり」と夢のお告げにて村民は驚き、広く養蚕を営むようになりました。ここに青垣の地方は蚕を飼うようになり今日では五穀豊穣、諸業繁栄、延命長寿、無病息災の社として参拝されております。
由緒書き より。

参道入口

一の鳥居

参道

拝殿

拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。

(昭和6年(1931)9月吉日建立)

本殿

本殿縁側の石造狛犬。拡大写真はこちら。

(元禄元年(1688)建立)


芳魂神社(戦没者の御霊)

若宮神社

猿田彦神社・?・金刀比羅神社