盈岡(みつおか)神社

朝来市和田山町宮内42(平成20年8月30日)

東経134度48分58.54秒、北緯35度21分20.16秒に鎮座。

 この神社は養父駅の南約700mに鎮座しています。社号標の建つ道路端から神社までは300m程あり、往時の社域の広さを物語っています。神社の入口には大きな台輪鳥居と二の両部鳥居が建ち、両部鳥居を潜ると殆ど直登の石段が続いています。石段途中右側には庚申社が祀られ、入口に注連柱の建つ境内は少し開けていますが、周囲は鬱蒼とした木々に囲まれ、その正面に建つ社殿はしっとりと周囲にとけ込むような落ち着いた佇まいを見せています。その社殿右奥に立つ厄除八幡のご神木・椎は台風により大被害を受け、二代目の若木の奉献をお願いする張り紙がありました。その他、社殿周囲には沢山の境内社が祀られています。
 旧縣社だそうですが、その社格に相応しい風格の感じられる神社でした。

 御祭神:譽田別命、息長足姫命、武内宿禰
 祭礼日:10月中旬土・日曜日・厄神祭
 境内社:庚申社、若宮社、厄除八幡、靖国社、牛頭天王、稲荷社
 由緒:案内が無く詳細は不明です。けれど、我が家にある神社名鑑昭和37年度版には御祭神が大日め貴尊、大己貴尊、天児屋根命となっています。又、式内小社で、昭和8年郷社に列したと記載があり、社号標には「縣社」となっているので、その後縣社に昇格したものと思われます。
 10月中旬に行われる厄神祭は250年以上の伝統を持つ厄除け祈願神事で、現在も夜通し一年が無事過ごせますようにとの厄除けを願う人々の列が連なるそうです。

社号標 参道入口
社頭
一の台輪鳥居
二の両部鳥居 石段の参道
石段途中、右側に鎮座する境内社:庚申社
庚申社から上にも未だ石段は続きます。 境内入口
手水舎
この龍頭は龍なのでしょうか?
境内の様子
社殿玉垣前にいる昭和8年生まれの出雲丹後狛犬
ややずんぐりした阿は玉を持った子連れのようです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和8年(1933)10月建立)
社殿全景
拝殿
拝殿の向拝彫刻・鳳凰 拝殿の向拝彫刻・狛犬
拝殿内に架かる祭神名 拝殿内の様子
本殿玉垣外にいる天保4年生まれの狛犬
阿吽の位置が反対で、今のところ、この地域では他に類例の無い狛犬です。鬚のある猫顔で、やや下に付けられた分厚い耳が特徴的です。背骨がゴツゴツと出っ張り、前足の付け根が逞しく、ウサギのように長い後ろ足先をしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保4年(1833)8月吉日建立)
本殿
境内社:若宮社
境内社:厄除八幡 ご神木・椎
境内社:靖国社
境内社:牛頭天王
境内社:稲荷社 入口と参道、社殿