辰巳八幡神社

尼崎市東本町1-2-2(平成20年1月4日)

東経135度25分49.65秒、北緯34度42分29.3秒に鎮座。

 この神社は左門殿川右岸、大阪府との県境付近に鎮座しています。
 辰巳町は中世以来の尼崎町の町名で、中世尼崎町の南東(辰巳)端で、海に面していました。町名の由来は市場のあった市庭町の南東に位置していた、中世の尼崎城または大物町にあった尼崎惣社から見た方角が南東(辰巳)であるなど、諸説があるそうです。近世には辰巳御組屋敷(足軽屋敷)や町人の居住する町場となり、左門殿川に面して辰巳の渡しが作られたり、対岸の佃もしくは直接大坂への船が発着していました。また過書船の船番所も設けられ、大阪の商業経済の繁栄とともに大いに栄えていたようです。

 御祭神:応神天皇
 例祭日:大祭日・10月15日、境内社:金子稲荷大神大祭日・5月12日
 境内社:金子稲荷大神
 由緒:旧社伝に宇佐八幡宮よりの勧請であるとされ、応永26年(1419)日隆上人が日蓮宗本興寺を社地内に開基されたと寺伝にあります。
 昭和20年第二次世界大戦の戦火に罹り焼失し現社殿は昭和32年に復興されました。
 旧氏子町は辰巳町と称え東大道町、西大道町、北浜町、東渚町、西渚町、南浜町、末広町の七町で構成されていました。

神社入口 入口左に建つ「辰巳渡仇討址」碑
拝殿 境内に建つ「静なごりの橋」碑
近くに静御前が義経との名残りを
惜しんだ橋があったそうです。
本殿
境内社:稲荷神社