江南神社
札幌市北区屯田7条6丁目2番25号(平成23年10月9日)
東経141度20分5.87秒、北緯43度8分6.67秒に鎮座。
この神社は屯田小学校西に鎮座しています。入口は128号線沿いにあり、ブロック塀の上から社号標や御祭神名標が見えています。
神社は自然林の気持ちの良い森の中にあり、三基の鳥居が立っている参道右には北区歴史と文化の八十八選・望郷のアカマツが、手厚い保護を受けながら雄姿を見せています。境内手前には狛犬と手水舎、境内に入ると左手に社務所、右奥に神庫、参道左右に狛犬が配され、この社も又、大きな千鳥破風が前面に突き出た入母屋造りの拝殿・弊殿・神明造りの本殿が建立されています。又、社宝として篠路兵村移住記念碑、屯田開基九十周年記念顕彰碑が建っています。
この地はその名も「屯田」。「北方防備第一線に献身」と「北海道開拓の先駆者」という二大使命に支えられながらの、辛酸をなめ尽くしたと思われる北海道開拓史。詳しくはこちら、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)・屯田兵』で。
学校を除いて周囲は住宅地となった現在も、社地には豊かな緑が残された気持ちの良い神社でした。
御祭神:天照大御神、大國魂命、日本武尊
祭礼日:7月15日
由緒:屯田兵として家族とともに使命に服さんとして徳島県の士族29世帯、和歌山県37世帯、山口県44世帯、福岡県12世帯、熊本県46世帯、福井県20世帯、石川県32世帯、計220世帯1056名が相模丸にて小樽入港、明治22年7月14日上陸、翌15日汽車で琴似駅下車、徒歩で現在地に到着、屯田兵第4中隊本部に入り兵屋の割振りは抽選で夫々入居した。屯田兵第1大隊の指揮下にあり(1)屯田兵として北方防備第一線に献身する(2)北海道開拓の先駆者となることの二大使命があった。兵は連日厳格な軍律のもとで教練を受け家族も又教令に従って開墾に励み開拓の大きな使命を遂行した。子孫のため楽土建設に汗を流したのである。これ等氏子の団結によって今の屯田があり江南神社も2度3度の建替により現在に至る。
(「北海道神社庁 公式ホームページ・江南神社」より)
社頭 |
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社号標 |
御祭神名標 |
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入口に立つ一の靖国鳥居 |
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参道の様子 |
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参道途中に立つ二の靖国鳥居 |
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参道の様子 |
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参道途中にいる大正8年生まれの狛犬
阿吽の位置が反対で、ふくよかな身体の持ち主です。やや平面的な顔立ちですが、おおらかで微笑んでいるように見えます。体表には獅子紋が残り、毛筋がくっきりと流れています。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(札幌石工・萩原平次郎 大正8年(1919)7月建立) |
境内入口 |
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境内入口に立つ三の靖国鳥居 |
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手水舎 |
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境内の様子 |
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拝殿前、昭和10年生まれの狛犬
太くて厚みのある眉に覆われ、叔父さんっぽい顔が小さく見えます。鬣や尾がメデューサの髪のように複雑に絡み合い波打つ様は、とても豪快で一見の価値があります。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(昭和10年(1935)7月10日建立) |
大きな千鳥破風が前面に突き出た入母屋造りの拝殿 |
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拝殿内の様子 |
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弊殿と本殿 側面と正面 |
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社務所 |
神庫 |
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北区歴史と文化の八十八選・屯田開基九十周年記念顕彰碑 |
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社日 |
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