札幌村神社

札幌市東区北16条東14丁目3番1号(平成23年10月9日)

東経141度22分33.13秒、北緯43度4分50.31秒に鎮座。

 この神社は地下鉄東豊線・環状通東駅の北西約200mに鎮座しています。玉垣で囲まれた境内中央入口には、建立年代不明の秀麗な狛犬が居り、鳥居を潜った先の境内右には、手水舎、土俵が設えてあります。正面奥には大きな千鳥破風が前面に突き出た入母屋造りの拝殿、弊殿と神明造りの本殿が建立されています。
 この社の絵馬は「檜山神楽」の様子が描かれている貴重な物です。「檜山神楽」は道南の檜山地方・明治時代にかけて檜の伐採や鰊漁で栄えた上ノ国、江差、乙部、熊石地方に伝わる祈祷神楽で、元々アイヌ民族と和人との激戦に鎮定平安を祈願し、松前藩祖・武田信廣公が修験者などに行わせたのが始まりとされているお神楽で、この社では毎年1月の初神楽祭と9月の例大祭で神事の一環として奉納されているとのことです。

 御祭神:大國魂神、大己貴神、少彦名神
 祭礼日:9月5日・例大祭、1月1日・元旦祭、1月5日・初神楽祭、2月3日・節分祭、12月31日・年越大祓・除夜祭
 由緒:明治32年創立(創立の際、札幌神社と名称を附けむとせるも官幣大社と同称なるを以て許可ならず、村を附せり、とある)。明治33年11月1日創祀、一村の氏神として崇敬する為、村民一同協議の上、明治34年9月出願同年許可される。明治34年石狩国札幌郡札幌村大字札幌村の地主、高木長四郎が、札幌村神社敷地として、畑地2反1畝22歩を寄附。祭神は現北海道神宮(旧官幣大社札幌神社)より、大國魂神、大己貴神、少彦名神の3神を奉斎し札幌村神社と称した。昭和9年4月1日、行政区割変更に依り札幌市に編入。札幌市北14条東14丁目23番地と変更。昭和46年11月札幌市の区画整理事業により、現在地札幌市東区北16条東14丁目40番地に奉遷す。旧社殿は昭和5年9月改増。昭和21年、宗教法人となる。昭和58年4月本務神社となる。(平成8年10月28日札幌市の住居表示制度により、札幌市東区北16条東14丁目3番1号に変更)。平成19年8月新社殿造営す。
(「北海道神社庁 公式ホームページ・札幌村神社」より)

社頭
神社入口
入口に居る建立年代不明の狛犬
縦型の蹲踞、阿吽の位置が反対です。顔立ちもスタイルも非常に整った、とても出来の良い狛犬です。北海道の狛犬の特徴も備えていますが、どことなく江戸狛と共通する雰囲気が感じられます。
狛犬の拡大写真はこちらで
入口に立つ鳥居 社号標
参道の様子
境内の様子
大きな千鳥破風が前面に突き出た入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる額 弊殿と本殿
日露戦役忠魂碑 土俵
絵馬