大願寺

廿日市市宮島町3(平成20年11月22日)

東経132度19分14.44秒、北緯34度17分32.08秒に鎮座。

【狛犬情報・剣貝さんより】
厳島神社のすぐ西側に鎮座する古刹で、高野山真言宗の寺院。嘗ては厳島神社の修理・造営を司っていたと言うことです。本尊は薬師如来。本堂には神仏分離令によって厳島神社から遷された弁才天像(秘仏で開帳は毎年6月17日)を祀っております。

御由緒
正式な呼び名は、亀居山方光院大願寺。開基は不明ですが、建仁年間(1201年〜1203年)の僧了海が再興したと伝えられる真言宗の古刹です。明治の神仏分離令までは嚴島神社の普請奉行として寺院の修理・造営を一手に担い、千畳閣、五重塔、多宝塔などから形成される厳島伽藍の中心をなしていました。この寺の秘仏厳島弁財天は弘法大師空海の作と伝えられ、日本三弁財天の一つ。弁財天は現世利益の女神様で、神仏習合の時代は嚴島神社の主神・市杵島姫令が理財の女神として崇められるようになり、仏教の弁財天と同一視されていました。神仏分離令によって嚴島神社から遷されたこの厳島弁財天をはじめ、宮島に現存する仏像の中で最も古いとされる木造薬師如来像(重要文化財)、千畳閣の本尊だった木造釈迦如来坐像(重要文化財)、その両脇を守っていた阿難尊者像と迦葉尊者像(ともに重要文化財)、五重塔の本尊だった三尊像、多宝塔の本尊だった薬師如来像、護摩堂の本尊だった如意輪観世音菩薩などを収蔵しています。
Miyajima  >大願寺 より

本堂

「日本三辨天之随一 嚴島辨財天奉安所」とあります。嘗て厳島神社の御祭神「八臂辨財天」は明治の世になるとここに遷されました。しかし、大半の観光客は気にもしていないと思います。讃岐の金比羅さんが金刀比羅宮では無く隣の松尾寺に祀られて居る事など誰も気に懸けないように。

本堂前の浪速狛犬。拡大写真はこちら。
(大正5年(1916)3月建立)

御朱印