(より)ノ宮八幡神社

福山市沼隈町草深(平成20年3月23日)

東経133度19分28.7秒、北緯34度23分23.6秒に鎮座。

 この神社は千年小学校の西に鎮座しています。社号標、鳥居の建つ北参道入口から、狛犬が二対もいる随神門までは約230m位でしょうか、階段や緩い坂の参道脇は豊かに木々が茂り、気持ちの良いミニハイクの気分が味わえます。境内は広く明るく開放的な感じで、大きな拝殿や立派な本殿、現役の神楽殿やしっかりと作られ祀られている境内社数社が点在し、静かで清々しい気分になれます。

 社名は神功皇后が瀬戸内海航行の途中、ここに船を寄せたことに由来し、天歴年間(947)の草創と伝えらます。宝治元年(1247)、天文8年(1539)、慶長元年(1603)と再修理されたことがわかっています。現在、社殿のあちこちに、室町時代の面影を残す美しい蛙又が使われています。
 参道の両脇にある常夜燈は、文政7年(1824)の作で刻まれた文字は、頼山陽の直筆ともいわれており、享保7年(1722)に書かれた三十六歌仙は特に素晴らしい宝物のひとつです。(沼隈町教育委員会)

社号標 神社入口
市重要文化財・亀山神社鳥居
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参道の様子
随神門
随神さんのお側に控える小さな神門狛犬
木材の上に漆喰のような物を塗り、着色してあるようです。真っ黒なまん丸目と尻尾のギザギザが面白いですね。
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随神門の裏側に控える構えの神門狛犬
この狛犬はかなり大きく、一回の撮影では全身が撮りきれず4枚の写真を合成したので、多少の違和感はご容赦を…。元々は身体は金色に、毛髪などは群青色に着色してあったようですが、今では大分剥がれています。太い眉、穏やかな目、大きな鼻、笑っているような唇で、頭を前足の上に置き、何か和んでいる様な感じの造りです。
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寛政12年(1800)生まれの浪速狛犬
顔つき、尾は浪速ですが、ふくよかで滑らかな体つきは江戸狛に通じるものがあります。吽には角が付いています。
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(石工・尾道在 太助作 寛政12年(1800)6月吉日建立)
拝殿 拝殿内の様子
本殿
境内社 境内社
境内社 境内社
境内社 神楽殿
境内から随神門を振り返る