草戸稲荷神社

福山市草戸町1467(平成20年3月23日)

東経133度20分58.06秒、北緯34度28分34.84秒に鎮座。

 この神社は福山市街地の南西、芦田川右岸に鎮座しています。すぐ南は国宝の五重塔・本堂で有名な明王院に隣接しています。
 神社は瀬戸川の土手下にあり、すぐ後ろは草戸愛宕神社本殿が建立されている小丘陵。奥深い緑に懸崖造三階建ての巨大な社殿の朱が良く映えています。県下では広島護国神社に続く初詣客の多い神社ということですが、社殿の造りの特異性、目映いばかりの朱の洪水に何はともあれ圧倒され続けの参拝でした。
 瀬戸川に架かるいなり橋を渡ると石製の明神鳥居が建ち、その後ろには朱の両部鳥居、朱の台輪鳥居と続き、正面に妻入りの渋い拝殿が建っています。その拝殿の後ろには懸崖造三階建ての巨大な社殿が建ち、その三階に幣拝殿と檜皮葺きの華麗な本殿が「空中楼閣」の様に建立されています。本殿の懸崖造り部分は9時から16時までは自由に参詣可能で無料です。さっそく登ってみましたが、階段は柱ハリの間を縫ったり外周りに出たりしながら最上階にたどり着き、幣拝殿前は片持ち梁になっており、まさに空中に浮かぶ神社といった感じそのものでした。幣拝殿正面からは本殿は見えず、下りの階段踊り場付近から覗き込むような形で本殿を垣間見ることが出来ます。幣拝殿前からは境内と、芦田川対岸・福山市内の様子が一望でき、元気のある方は本殿への参拝をお薦めします。
 その他境内には多数の稲荷社とともに、またまた空中に設えられた本殿を持つ草戸八幡神社が祀られています。

 主祭神:保食神、宇加之魂神、大己貴神
 例祭日:元旦祭・1月1日、節分祭・2月3日、 卯之大祭・5月第二土・日曜日、秋祭・11月23日
 境内社:三喜稲荷、三蔵稲荷、松尾稲荷、智者稲荷、加賀羅稲荷、金毘羅社、眼力社、笠守稲荷、葛木稲荷、草戸八幡神社
 由緒:この社の創建は平安時代の大同2年(807)で、明王院を開基したとされる空海上人が同寺の鎮守社として祀ったとされる古社です。当初は社殿が芦田川の中州に鎮座していましたが、たびたび洪水により流失していました。寛永10年(1633)6月に初代備後福山藩主・水野勝成公が現在地に再建しました。
 現在は神社本庁から脱退した単一宗教法人となっています。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

神島橋西詰から見える社殿全景
瀬戸川に架かるいなり橋 いなり橋から見る神社正面全景
社号標 いなり橋から見た社殿全景
神社入口
境内入口、天保6年(1835)生まれの玉乗り狛犬
吽には角が付き、身体にヒトデの様な瘤を付けています。鬣の巻き毛や尾のソフトクリームのような様は面白いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・定兵衛 天保6年(1835)未3月吉日建立)
参道の朱の台輪鳥居
境内正面にいる文久4年(1864)生まれのお狐様
左側は口中に玉を含み、柔らかで優雅な彫りをしています。
(文久4年(1864)正月吉日建立)
拝殿前にいる、子狐のように見える可愛いお狐様
拝殿
右本・左末で、一般の神社と異なる左綯いの
立派な注連縄が架けられています。
拝殿内の様子

拝殿内にいらっしゃる神殿白狐様
右は巻物を、左は宝珠を咥えているように見えます。
この「稲荷社」の鳥居を潜ると
懸崖造り三階の本殿へと誘われます。
本殿への階段途中の風景
三階の幣拝殿入り口 幣拝殿内の様子
本殿
三階・幣拝殿前から見える境内と、芦田川対岸・福山市内の様子
境内社:三喜稲荷
境内社:三蔵稲荷、
松尾稲荷、智者稲荷、加賀羅稲荷

   
境内社:金毘羅社

境内社:眼力社
眼力社に居る仲良し狐さん
二匹が穴の開いた大きな玉を持っています。
境内社:笠守稲荷
境内社:葛木稲荷
境内社:草戸八幡神社入口 草戸八幡神社二の鳥居、境内入口
草戸八幡神社拝殿 草戸八幡神社本殿
この本殿も空中高く造られています。
境内隅にはお狐様の他に
寿老人?も置かれています。
今年の干支・ネズミ絵馬