雷電神社

館林市上早川田町(平成18年3月29日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、寺岡館林線を北上し足利市との境付近、矢場川、渡良瀬川がすぐという所にあります。大正15年の狛犬さんがいました。吽形、頭の後ろが欠けています。拝殿は、彫刻がしっかりでした。本殿は覆われていて見えなかったです。

 この神社の創建・由緒はわかりませんでした。けれど館林市の東隣、板倉町に関東一帯の雷電神社の総本宮が有りますので、そちらからの分霊・勧請と思われます。すると、御祭神は火雷大神、大雷大神、別雷大神でしょうか。 流石、『雷銀座』と呼ばれる北関東だけのことはあり、この辺りにはヒョウ除けや雷除、旱魃時の雨乞いとして、雷電神社が勧請されることが多いようです。同市内・上三林にも雷電神社が鎮座し、こちらは祭礼の棒術とささらの演奏が有名らしく、ネットに紹介されていました。

社号標 参道の明神鳥居
拝殿 挙鼻の生き生きとして、今にも動き出しそうな龍。
木鼻の狛犬と象 虹梁と軒下の彫刻
大正15年生まれの江戸タイプの狛犬。
阿は痩せて小さな子狛を連れ、吽は模様付きの大きめの玉を持っています。
中々不敵な面構えで、身体にも瘤様の模様がきちんと残っており、
表側はかなり良い保存状態ですが、裏に廻ると吽の後頭部が欠損しています。
倒木でもぶつかったのでしょうか。惜しいですね〜。
(大正15年6月30日建立)
本殿覆い屋 石の祠
境内社・稲荷神社 拝殿内の、小豆色に彩色された稲荷神社本殿。
優雅な神狐の家族が住んでいるようです。
阿は可愛い子狐を、吽は宝珠を持っている、優しげな神孤。