富士嶽神社

館林市富士原町1127-1(平成20年12月20日)

東経139度31分24.95秒、北緯36度14分7.28秒に鎮座。

 この神社は館林駅の南西約1km、122号線に面して鎮座しています。境内が広く、奥の社殿が建つ丘は「小桑原古墳群の中核の前方後円墳」だそうです。その丘の左側は表参道、右側には裏参道の石段がありますが、それぞれに合目石が置かれ、ミニ富士登山を思わせる造りとなっています。古墳上に建つ社殿は、拝殿・本殿共に彫刻類が見事です。

 御祭神:木花佐久耶毘売命
 祭礼日:元旦祭・1月1日、初山祭・6月1日、火祭・旧暦8月1日
 境内社:八幡宮、愛宕神社、織姫神社、清滝神社、日枝神社、小御嶽神社(大山祇神社?)、稲荷神社
 由緒:創立の年月は詳らかではありませんが、徳川幕府時代に代々の館林城主により、修復・営繕が行われ広く住民の崇敬を集めていました。
 明治9年区内9ヵ村(羽附・赤生田・松原・谷越・新宿・小桑原・青柳・堀土・近藤)の郷社となりました。
 明治43年には本社境内の稲荷神社、大山祇神社、菅原神社、近藤村の菅原神社、松原村の厳島神社、長良神社、稲荷神社、新宿村の長良神社、神明宮、琴平神社、根本神社、相殿・八坂神社、小桑原村の神明宮、稲荷神社、菅原神社、琴平神社、相殿・大山祇神社、来電神社を合祀しました。
 初山祭に赤子の成長を祈願して額に御神印を押す行事は、この社独特の神事として広く伝承され、一般には「浅間神社のペッタンコ祭」と言われています。

社頭 一の鳥居の額
参道途中に建つ絵馬殿 「富士登山四拾度大願成就」碑
古墳上に建つ社殿と参道
表参道に建つ合目石
庚申塔と道祖神 表参道に建つ台輪鳥居
境内社・織姫神社 境内社・清滝神社、日枝神社
境内社・愛宕神社、大山祇神社 境内社・稲荷神社、八幡宮
古墳頂上・境内入口
拝殿前にいる文化13年生まれの狛犬
小顔で足が太く逞しい狛犬で、鬣や尾の渦が高く大きく毛の流れもスムーズです。爪の先まで丁寧に彫られています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化13年(1816)11月吉祥日建立)
拝殿
拝殿向拝彫刻・龍
拝殿木鼻・狛犬
本殿鞘堂 全体に素晴らしい彫刻が施された本殿
裏参道入口・素木鳥居 裏参道入口・素木鳥居に架かる額
裏参道登り口 三合目の合目石
六合目の合目石 六合目に有る地蔵堂
裏参道の様子 裏参道からの境内入口
神楽殿 下の境内右隅にある
「日露戦役記念碑」
下の境内右隅から見る古墳と社殿