椿名(つばきな)神社

高崎市倉渕町権田60(平成19年7月8日)

 この神社は旧倉渕村役場から、国道406号を烏川に沿って約2kmほど遡り、下平集落を過ぎてすぐ道路脇に案内が建ち、左手に鳥居が見えます。その奥、水田の中の参道を150m程真っ直ぐ進むと、こんもりとした鎮守の杜と、一際目を惹くイチョウトケヤキが聳えています。式内社だそうですが、ひっそりと静かな神社です。

 御祭神:元湯彦命、埴山姫神
 例祭日:春祭・4月3日、秋祭・11月23日
 由緒:「延喜式神名帳」には「椿名神社」は上野国十二社に挙げられている小座の一社で、古くは権田村の鎮守とされ、明治の初め頃には「戸春名社」と呼ばれていたといいます。明治初年の村誌には「戸春名社。村社。東西十八間、面積二九七坪、祭神彦火火出見尊、祭日四月一日、九月十九日、古時字行前ニアリ野火ニテ焼失ス、文禄年間今ノ地ニ移スト云フ、社内古欅、一株周囲凡ソ二丈四尺」と記されています。下記に書かれてあるように、本宮は元湯彦命が東国平定の折、この地に留まり社を建て石剣・石玉を御神体として祀ったと伝わる、上ノ久保北方の行前にありましたが、戦国時代に戦火により社殿が焼失し、文禄年間に現在地に遷座したようです。
 例祭には、太々神楽が倉渕町最奥にある「はまゆう山荘」の広場において、古式に則り、夜演じられているそうです。

神社入口 道路脇の案内
社号標 150m位続く参道の様子
神社遠景 拝殿の額「延喜式内 椿名神社」
拝殿
拝殿内の様子

奥に本殿正面
神楽殿 聖徳皇太子碑
末社群
末社と市指定天然記念物・大ケヤキ 双体道祖神
市指定天然記念物・大イチョウ 市指定天然記念物・大ケヤキ