水沼神社

高崎市倉渕町水沼352(平成19年7月8日)

 この神社は国道406号線・倉淵郵便局前信号から西に入り、烏川を渡り、突き当たりを右折すると、約1kmで右側に鎮座しています。道路に向かって建つ一の鳥居から参道は下り坂になっており、およそ50m位奥の鎮守の杜に向かい、一直線に伸びています。ところが、地図には「水沼神社」と記載されていますが、参道途中の二の鳥居には「古布大明神」の社額がかかり、社号標が無く社名を確認できなかった私はとても不安になりました。そこで、参道途中で草刈りをしていた若いお嬢さんに確認したところ「水沼神社でいいんですよ。」とのご返事…安心しました。この社は小さいながらも、参道・境内・社殿など手入れが行き届き、気分良く参拝が出来ました。又、社殿裏の末社数の多さにはビックリしました。
 案内が無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明ですが、ネット上に「水沼神社の獅子舞」の紹介があり、そこに「水沼古布神社」という名称で載っていましたから、古くは「古布神社」で近年合祀などの事情により、地域名を冠した社名に変更したのかも知れません。そこで今度は「古布大明神」を調べましたが、それらしい御祭神は見あたりませんでした。かろうじて紀氏の祖先神に「8代孝元天皇の皇子で武内宿禰の父親とされる神が比古布都押信命」という名の神がいることが分かりましたが、その神とこの社が何処かで関係しているのかどうかは不明です。
 さて、水沼の獅子舞ですが「判官流佐々良獅子舞」といい、市重要無形民俗文化財に指定されており、400年の伝統をもっています。その昔越後から伝わってきたといわれ、昔は相間、中尾の両地区で祀る諏訪神社の獅子舞といわれていましたが、現在は水沼神社の獅子舞となり、毎年10月中旬・水沼神社の宵祭りに奉納されています。

神社入口
入口右脇に置かれた庚申塔二基と水天宮碑
  
境内遠景
入口から参道は下り坂になっており、左右の畑地に分け入るように、鎮守の杜に向かい一直線に伸びています。 二の鳥居の額
「古布大明神」
拝殿 本殿覆い屋
境内社 道祖神碑と双体道祖神二基
社殿裏はまるで末社村の様です。