榛名神社

榛名神社境内

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双龍門と鉾岩
いよいよ境内に入りました。社務所の対面には階段があり、本殿などの社殿が建つ境内入口には、双龍門が建立されています。その左に塔のように屹立しているのが鉾岩・別名ローソク岩で、双龍門と併せて榛名神社の象徴的な風景となっています。
国指定重要文化財・双龍門
安政2年(1855)の建立で、一間一戸四脚門で総欅造り、入母屋造、銅版葺、正面と背面に千鳥破風、四面に軒唐破風をつける豪華な門です。龍の彫刻や水墨画が描かれていることから、双龍門と呼ばれています。
双龍門の木鼻狛犬
双龍門門扉の龍の彫刻
双龍門羽目板の「三国志」の透かし彫り


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国指定重要文化財・拝殿
文化3年(1806)の再建で、入母屋造・正面千鳥破風、両側面と向拝に軒唐破風をつけています。
拝殿内の様子

拝殿の朱の木鼻狛犬
一段と迫力がある面構えをしています。
左右海老虹梁に巻き付いた躍動感に満ちあふれた紅白の双龍
拝殿縁下を飾る聖獣の彫刻

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左手が拝殿、右側が本社で両社殿を繋ぐのが幣殿です。
文化3年(1806)に再建された権現造の複合建築で、本社は隅木入春日造、幣殿は両下造、拝殿は入母屋造となっています。随所に彫刻が施され、余りに圧巻過ぎて、何処をどう撮って良いものやら…、只ボーゼンと見入るばかりでした。
国指定重要文化財・本社
本社は御姿岩に接し、岩奥に御神体をお祀りしているのだそうです。
本社側壁の彫刻
御姿岩
社殿の背後にそそり立ち、岩の頂部はまるで人間の頭のような形をして突き出ています。御姿岩の下部には洞窟状の空間があり、そこに「御内陣」と呼ばれる主祭神を祀る場が設けられているといわれています。また、御姿岩は神の依り代だとも、神様そのものの姿であるともいわれています。
国指定重要文化財・国祖社・額殿
国祖社は享保年間(1716〜35)に建立され、額殿は文化11年(1814)の増築です。額殿は本来は神楽の拝見所でしたが、「太々御神楽」の扁額を多数揚げてあることから額殿とも呼ばれています。
国指定重要文化財・国祖社
享保年間(1716〜35)の建立で、入母屋造銅板葺正面3間、側面5間、妻入、正面向拝一間付。昔は榛名山西部の御祖霊嶽にあったものを、本社のそばに摂社として祀るようになったと伝えられています。神仏分離以前は本地仏を安置し、本地堂とも呼ばれていました。御祭神は豊城入彦命(崇神天皇の皇子。上毛野国君・下毛野国君の始祖)、彦狭島命(豊城入彦命の孫)、御諸別命です。
国祖社社殿内の様子

国祖社向拝下の翼竜の彫刻
挙鼻は波間に龍が降ってきています。
国指定重要文化財・神楽殿
明和元年(1764)に再建されました。北面が唐破風造、南面が切妻造銅板葺で、北側が吹き放ちの舞台、南側を楽屋としています。神に奉納する神楽を演じる場所で、本殿と向かい合う様な形で床の高さを同じにしてあります。神楽殿軒下には、まわしを着けた力士とも風神ともつかぬ立派な体格の人物像が睨みを利かせていました。
県指定重要文化財・鉄灯篭
弥陀窟
神楽殿後方に聳えたつ岩壁上方に3ヶ所ほどの窪みがあり、この窪みには阿弥陀三尊が祀られているとも、弘法大師の彫った阿弥陀如来像が納められていたともいわれています。
ご神木と右後方は御姿岩