渋川市白井390(平成22年5月22日)
東経139度1分17.02秒、北緯36度30分15.68秒に鎮座。
この神社は利根川右岸近くに鎮座しています。旧街道沿いに朱の鳥居が立ち、神社までは凡そ100m。こんもりとした森の中に板塀で囲まれた神門と社殿が建立されています。拝殿に架かる額には「牛頭天王」と描かれていますが、由緒には牛頭天王又は素盞雄尊のお名前は見られません。不思議です。
御祭神:天宇受売命
祭礼日:4月15日、10月1日
由緒:白井大宮に鎮座、旧村社で氏子数百八十戸。
現社殿(近代の建築)は古墳上に建てられていて、前は渡屋に通じる道で渡しや橋があった。後ろは近代始めには永井長次郎設計施工による大宮橋(飛橋)に通じ、白井町五十の六斎市には勢多西部よりの通行による参拝者もあったことがうかがえる。
上野國郡村誌に「社地東西二十五間三尺・南北二十四間、面積六百十四坪、祭神天宇受売命」とある。
鎌倉時代の上野國神名帳群馬郡西部の筆頭に正三位宮姫明神があり、榛東村の大宮神社に擬せられているが、白井の大宮姫神社の名称がよく一致している。
しかし、当社は群馬郡東部に位置しているので疑問が残る。平安時代の延喜式神名帳の大宮売命は、役所の建物を守護する神で、これより推測して、群馬郡庁が、榛東村にあり、郡司(郡庁)が大宮神社を、新たに祀ったものであろう。
郡司は当初は世襲ではなく、郡庁の所在地は随時移動したことがうかがえる。当社近くには古代豪族の白井古墳群も存在し、当社も郡司祭祀と考えて差支えない。
例祭日は4月15日、10月1日である。
神社遠景 |
参道入口に立つ朱の鳥居 |
参道の様子 |
社頭 |
神門と社殿を取り囲む板塀 |
板塀内境内の様子 |
拝殿 | 拝殿に架かる額 「牛頭天王」 |
目貫彫刻 | |
木鼻・狛犬 | |
拝殿内の様子 | |
神明造りの本殿 | |
末社 | |
神社から西170mの道路脇に立つ道祖神 |