厳島神社

渋川市上白井(平成22年5月29日)

東経139度3分9.93秒、北緯36度34分0.91秒に鎮座。

 この神社は利根川に突き出た日出島の断崖上に鎮座しています。参道入口は日出島住民センター脇にあり、石製両部鳥居を潜ると、崖と畑地の間に参道が造られています。日出島に降りる石段手前には末社や庚申塔、石仏などが多数祀られ、石段参道を下ると馬の背のような切り立った参道が社殿前まで続きます。妻入りの拝殿内には同じく妻入りの本殿が建立され、参道を左に下ると利根川河畔に出られ、ここから断崖上の神社の様子が良く見えました。

 御祭神:市杵島姫命
 祭礼日:3月15日、10月15日
 境内社:多数
 由緒:市杵島姫命を祭神とする厳島神社は、日出島(ひするま)付近の利根川断崖上に鎮座している。この断崖の下部は古子持火山の凝灰角礫岩で、その上に黄土色をした火碎流があり、この上の川風の当たる松林中に当社は建てられ風光明媚である。天照大神と素盞嗚尊との誓いの際に生じた女神で、後に弁財天に付会されて、当社も弁天様と呼ばれている。音楽・弁才・福智・延寿・除災・得勝を司るといわれ、もともとは河川を神格化したもので、そのはめか社殿は水に縁りの地に営まれている。境内に寛永4年(1707)の石宮があり、当社の勧請はそれ以前と思える。天保13年(1842)頃から沼田金剛院住職江舟が先達となって、綾戸穴道(トンネル)の開削工事計画がなされたが、岩鼻代官所への願いは、中央児子岩にあった日出島弁財天奥ノ院参道の傷みの修復
許可を得たいという口実だった。江舟も当社に参詣して工事の完成を祈った。社殿は近代の建築で、正面一間・側面二間・切妻造り。例祭日は3月と10月の15日、氏子は地区5戸。境内石造物の文化財的価値は高い。(「自然と歴史の里 厳島神社」碑より)

「自然と歴史の里 厳島神社」拡大写真はこちらで

社頭
参道入口に立つ石製両部鳥居 鳥居に架かる額
参道の様子
末社 末社
末社と庚申塔
石仏 石仏
石仏 庚申塔
ここから利根川に突き出た断崖の日出島へと石段参道は下っていきます。
日出島入口付近の参道の様子
石塔 末社
参道の様子
境内入口
社殿
本殿
利根川から見た日出島(ひするま)の断崖と松林の中の社殿