早尾神社

渋川市半田1439(平成22年7月10日)

東経139度1分36.65秒、北緯36度27分47.46秒に鎮座。

 この神社は上越線・八木原駅の北東約500mに鎮座しています。畑の向こうに欅の大樹が見えるのがこの社で、社号標の立つ入口から参道脇には生け垣がずっと続きます。
 境内入口には明神鳥居が立ち、拝殿前には獅子山が造立されています。覆い屋内の一間社流造の本殿は、文化14年(1817)に建立された江戸時代後期の特徴を示す貴重な神社本殿建築で、市の重要文化財に指定されています。至る所に見事な彫刻が施されていますが、ガラス越しなので反射光により良く見えないのが残念です。
 境内周囲には多数の末社が祀られ、社殿左に聳える御神木・夫婦欅は、子供が欲しい夫婦が手を繋いで間を通ると子供を授かることが出来る、という伝説があるそうです。又、「半田歌舞伎坂東発祥之地」碑もあります。

 この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 「半田歌舞伎坂東発祥之地」とあるのは、明治初年頃、芸能の盛んな北橘村箱田・真壁・南室・吉岡町漆原の人々と交流し、演技の修練を積んでいた半田の人々が、境内の西側に総欅造りの舞台を設け、冬から春にかけての農閑期に地芝居を演じていたのだそうです。現在は市民会館を主な発表場所として技術の継承に努めているそうです。
 又、年の初めの1月7日に、県内でも珍しい占い神事・「お的」が行われます。これは、神児が境内の的田に用意されたお的に矢を放ち、当たった箇所によって農作物の豊凶を占うものです。

神社遠景
神社入口と社号標
参道の様子
境内入口に立つ明神鳥居
境内の様子
拝殿前の獅子山
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・木村治郎 築師・西山籐吉 昭和11年(1936)12月建立)
拝殿
拝殿内の様子
本殿覆い屋とガラス越しに見る本殿
案内・本殿・彫刻の拡大写真はこちらで
末社 末社
末社 末社
末社 末社
末社 大黒天像
道祖神 末社
末社 末社
末社 末社
蚕霊大神 末社
末社 末社
末社
末社 「半田歌舞伎坂東発祥之地」碑

御神木・樹齢:500年以上といわれる夫婦欅