八幡宮

渋川市赤城町津久田313-2(平成22年5月22日)

東経139度3分4.48秒、北緯36度32分56.57秒に鎮座。

 この神社は津久田駅の南東約1.1km、赤城北中学校と県道を挟んで鎮座しています。この社には県指定天然記念物・ヒガンザクラや推定樹齢:300年以上の大ケヤキ、国指定天然記念物・キンメイチク等が残され、遠くから豊かな鎮守の杜が良く見えます。又、覆い屋内の本殿は柿葺きの趣のある佇まいで、境内右奥には県指定重要有形民俗文化財の人形舞台もあり、毎年春の例祭には人形芝居が上演されていたようです。

 御祭神は誉田別命・神功皇后・姫大神と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等については案内がなく、由緒は不明です。

社頭
神社入口
入り口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
参道・境内の様子
参道右に建ち並ぶ末社・庚申塔等
拝殿
柿葺きの本殿
社殿脇の末社 社殿脇の末社群
右脇社 左脇社
参道左の末社群 境内社:八坂神社

国指定天然記念物・キンメイチク
黄金色の縦縞が美しく輝く国の天然記念物の竹です。日本の竹は、約60年ごとに花を咲かせ、その群落は一斉に枯死してしまうことがあります。このキンメイチクも昭和43年に開花しましたが、氏子の方々と関係者の尽力により、美しい今の姿をとどめているそうです。
県指定天然記念物・ヒガンザクラ
樹高:約12m、目通り径:4.8m、樹齢:400年
現在は数本を残すのみですが、かつて八幡宮境内には桜樹が多く、桜森八幡宮と呼ばれ桜の名所として親しまれていました。紅色の濃いしだれ桜は各地に見られますが、枝が直なものは県下でも珍しく、貴重な名木といえます。
  
大ケヤキ
樹高:266m、目通り幹囲:5.77m、推定樹齢:300年以上

県指定重要有形民俗文化財・人形舞台
人形芝居が始められたのは享保8年(1723)頃と言われています。舞台は歌舞伎兼用舞台として建てられ、前面1軒幅の床板が撤去でき、人形舞台としても使用できるよう工夫されています。舞台奥の床が2尺6寸(約86cm)上げられ、造りつけ3重になっているほか、奥壁、左右壁(1軒幅)にガンドウ返しが設けられ、折畳式底束がつけられた珍しい造りの舞台です。
道路から素敵な花菖蒲、矢車草越しに人形舞台が見えました。