長柄神社

邑楽郡邑楽町篠塚(平成18年1月15日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、矢島大泉線を大泉方面に向かい、篠塚南信号を過ぎて左折した篠塚地区にあります。この地方で最も古い神社です。狛犬さんは、昭和11年生まれです。本殿を撮ろうとした時、宮司さんが現れて「どうぞ、近くで見て下さい」と気さくに声を掛けてくれたので、ラッキーでした。彫刻の素晴らしい本殿です。傷んできたらしく、修理予定があるらしいです。
 境内には、樹齢400年の見事なエドヒガン桜があり、宮司さんの話では4月の初め開花だそうです。そのころに再訪しようと思いました。

 この神社は東武小泉線・篠塚駅の南南西約1.5kmに鎮座しています。
 由緒によると、千四百年前に長柄郡を開発した長柄氏が始祖事代主命を祭神として草創しました。上野国神明帳に「正一位 長柄明神」と記された邑楽郡一宮です。元慶5年(881)に藤原長良公を合祀しました。後に新田義貞四天王の一人、篠塚伊賀守重広が鎌倉攻めの際、必勝を祈願したと伝えられています。江戸時代には広大な神域に鬱蒼とした古木が生い茂り、彫刻の粋を凝らした壮麗な社殿が造営され、明治5年、石打、藤川、秋妻、上小泉、下小泉、吉田、篠塚七ヵ村の郷社となりました。
 なお、境内のエドヒガンザクラは樹齢400年。毎年4月には見事な花を咲かせるそうです。
 その他、町指定重要無形民俗文化財の里神楽が有名です。

神社入り口 境内の様子と拝殿
昭和11年生まれのしょうわ狛犬


(昭和11年建立)
拝殿の額 拝殿の木鼻、狛犬と象
挙鼻は波と龍でしょうか
町指定重要文化財の本殿の彫刻。ため息が出るばかりの精緻な彫りです。
境内社の天照皇大神宮、富士山浅間神社、山神宮の額
天照皇大神宮等の板碑 合祀社祠