八幡宮

邑楽郡板倉町大曲(平成18年5月24日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、海老瀬館林線を館林方面に向かい、大曲地区の道沿いにあります。明治13年の狛犬が居りますが、傷んでいて、表情がよく分かりません。この地で善政を施した代官が、施田大明神として祀られています。神社前の田んぼは、田植えの準備がされていました。

 この神社は八幡宮ですがその案内はなく、境内社の施田大明神のみが板倉町教育委員会により説明されているようです。八幡宮はご存じのように御祭神が誉田別命で、主として武家の尊崇を受けていたのですが、境内社の施田大明神は、江戸時代寛政年間(1789〜1800)この地の代官だった布施孫三郎が、新田開発を奨励し成功、農民達の生活を安定させ、尚かつ税金の一時免除、親孝行の奨励など善政を敷いた事に対して、生神として大曲村中で合力して石祠の建立を行ったのが始まりで、名主宅にあったものを平成3年に現在地に遷座した模様です。代官のイメージは暗いものが多いのですが、偶にはこの様に善政を敷き民に慕われていた人もいたのですね。

神社入口
明治13年生まれの阿吽が反対位置の狛犬です。
石の材質のせいか、本当に熊さんの言うとおり、吽は結構イケルのに、
阿の顔は摩耗が激しくて殆ど分かりませんね、この差は何処からきたのでしょう。
後ろ姿は可愛いし整っています。
(明治13年建立)
社殿 社殿に架かっている額
境内社・施田大明神の石祠
末社・弁財天 末社・稲荷
文字碑と末社 神社前の様子