白佐波神社

沼田市白沢町高平(平成18年7月2日)

 この神社は白沢小学校のすぐ西、国道120号線に面して鎮座しています。地図に記載はありません。
 白沢の産土神で、鎮守の杜は「うつぶしの森」といい、南北朝時代の後期、南朝方の新田義貞の三男・義宗が、父の死後再起を図ろうとして鎌倉に対して挙兵し、この周辺で鎌倉方の足利の大軍を迎え撃ち、亡くなったのがこの森だそうです。足利勢との戦いで、しんがりをつとめていた義宗の右目を敵の流れ矢がつらぬき、うつ伏せに落馬し壮絶な最期を遂げたことから、「「うつぶしの森」と呼ばれる様になったということです。
 そこでご神体は、市指定重要文化財の新田義宗公木像で、製作年代は不明ながら徳川時代以前のものと思われ、その面影を今に伝える衣冠束帯の彩色座像です。
 創建は、慶安2年(1649)、当時は武尊神社と称していました。明治末期に政府の神社合祀令を受けて、下古語父諏訪神社を除く6大字の神社19社、御祭神43座を合併・合祀し、「本社白佐波神社」と改称しました。

社号標 神社入口
下の境内の様子 まだ新しい灯籠には狛犬が乗っていました
境内社 水神宮碑
上への境内入り口に建つ鳥居 拝殿
本殿覆い屋と、僅かに見える流造こけら葺きの本殿