神明宮

沼田市西倉内町(平成18年7月2日)

 この神社はJR上越線・沼田駅の北東約500m、沼田市役所の南南西80mに鎮座しています。
 入口左に建つ大きな常夜灯は市指定重要文化財となっており、明治期に合祀された弁財尊天に建立されていた物が移築されたそうです。その他「天王石」という、もと天王の宮のしるし石という案内もありますが、神門内には入れず、何処にその石が置かれているのか分かりませんでした。「天王石」とは天正18年(1590)初代城主・真田信幸の時代に、吉沢将鑑という鍛冶が見世頭になりましたが、市神である牛頭天王が沼田の町にお祀りされて居ないので、森下の変成院より古宮を勧請し、新宮を建立。後、慶長17年(1612)に信幸が城を改築するにあたり、本町町割に大改革を実施した際中町へ移築し、それが現在の須賀神社となったのです。そしてその社殿跡にしるしの石を置いて祀った物が「天王石」なのだそうです。要するにここは須賀神社の元宮だったのですね。
 案内には「御祭神は、大日霊命、火産霊命、市杵嶋姫命、日本武尊。琴平社、稲荷社、菅原社、加茂社、少彦名社、櫛向如社、六柱社。
 由緒記=この神明宮は大日霊命を主祭神とし、古くから城内にあったのを、慶長17年(1612)真田信幸が城を改築するにあたり、現在地に遷宮され、以来歴代城主から尊崇されまた民からは大手の明神様と崇められてきました。社宝には天保3年作の夫婦一対の大獅子頭があります。」とあります。

市指定重要文化財の常夜灯 神社入口
神門と回廊。
ここから中へは入れません。
拝殿
神明造りの本殿