尾合(おあい)神社

沼田市白沢町尾合(平成18年7月2日)

 この神社は、白沢町尾合地区の白沢発電所や公民館に近く、62号線・沼田大間々線に面して鎮座しています。
 案内には、「八幡三柱神社ともいわれ、御祭神は日本武尊・誉田別命・葛原親王をお祀りしています。春秋の例祭は「ヤアヤアどり」の奇祭で名高い。灯籠は平朝臣鶴淵良重が奉納主で、承應4年(1655)の年号が刻まれ、村最古のものと思われる。」とあります。
 上野神名帳に「従四位上野王明神」と掲載されている社と同一であるという説があり、御祭神として珍しい葛原親王とは、第五十代・桓武天皇の第五皇子・一品式部卿葛原親王で、幼い時から聡明で歴史に詳しく、勤勉で温厚な人柄で、旧典ことごとくに練達していたといわれています。上野太守 常陸太守など歴任し、嘉祥元年(848)には、有名な迦葉山龍華院弥勒護国禅寺を慈覚大師円仁に開山させたのもこの方です。
 春秋の例祭「ヤアヤアどり」とは、素まんじゅうを投げ、お櫃に入った赤飯を奪い合う珍しい神事です。

神社入口 平朝臣鶴淵良重によって奉納された承應4年(1655)建立の灯籠
拝殿 拝殿から見た本殿正面
本殿覆い屋 多数の末社
多数の末社 裏参道入り口の鳥居