川田神社

沼田市下川田町465(平成22年5月29日)

東経139度1分56.43秒、北緯36度37分41.58秒に鎮座。

 この神社は川田小学校の北西約300mに鎮座しています。
 この社をウェブ上で検索すると、殆どが「県指定天然記念物 大ケヤキ」関連なのですが、実際境内手前に聳える大ケヤキの姿は、大枝が伐採され痛々しく見えると共に、県下屈指の巨樹というだけあって、絶大なる存在感と畏敬の念を感じさせる、威容を誇っています。
 周囲に大樹は多いのですが、境内中央部は明るくすっきりとしていて、入母屋造り唐破風付きの拝殿と、お寺のような窓を持つ本殿が建立されています。それぞれに朱と白の彩色が施された狛犬と象の木鼻が付けられています。社殿左右には境内社や多数の末社、庚申塔なども祀られています。

 この社は一説に「上野国神名帳」に見える利根郡二十一社の一、正五位 小用(こもちい)明神という。古くは字宮平にあったが、川田城の守りを固めるため現在地に遷座したと言われている。
 御神木の大ケヤキはその頃に植えられたか、あるいは自然木を社木にしたのではないかと想像されている。
 天正13年(1585)、北条勢の沼田攻めで川田城主山名義季の子主水は討死し、その折りこの社の社殿も焼失した。現在の社殿は享保4年(1719)の再建である。
(平凡社「群馬県の地名」より)
 因みに、この社の他に群馬県利根郡みなかみ町・子持神社が、小用(こもちい)明神の論社となっています。

社頭
神社入口
境内の様子
拝殿
拝殿木鼻・狛犬と象
本殿
本殿木鼻・狛犬と象
境内社:稲荷神社
末社 末社
末社 末社
末社 末社
末社 末社
末社 末社
庚申塔 神楽殿

御神木・県指定天然記念物 大ケヤキ
推定樹齢・500年、目通幹周・ 9.28m、樹高・12.53m