上久屋神社

沼田市上久屋町(平成18年7月2日)

 この神社は62号線・沼田大間々線、神社前バス停から少し北に入ったところに鎮座しています。地図に記載はありません。下久屋町・八幡宮でお会いした地元の方から、「社殿が良いから行ってご覧。」といわれて捜し出した神社です。
 大木の茂る鎮守の森に囲まれ、大きな拝殿と流造こけら葺き、壁面彫刻の素敵な本殿が建っていました。境内には多数の末社と道祖神。長野に道祖神が多いのは知っていましたが、沼田にもその風習があるのは知りませんでした。
 案内が無く、創建は分かりませんが、社殿に須賀社(素盞嗚尊)とあったので、明治期までは「牛頭大王社」「祇園社」「天王社」等と称していたのではないかと想像しています。因みに須賀社の本社は島根県雲南市の須我神社ですが、由来は素盞嗚尊が櫛名田比売を娶って、出雲の地に宮をかまえ、「我が心すがすがし」と言ったところからといわれています。それが上久屋神社となったのは、明治期にたくさんの神社が合祀され、御祭神も増えたので、地名を冠した神社名にしたのではないでしょうか?

神社遠景 社号標「村社・上久屋神社」
神社入口 割拝殿
拝殿から見える本殿正面 本殿覆い屋
本殿右脇の仙人?と象の彫刻 本殿後ろ側の仙人?と虎の彫刻
青面金剛像と道祖神 牛頭天王、八幡宮、天王宮の祠
山神などの末社 牛頭天王などの末社群