八幡宮

沼田市下久屋町(平成18年7月2日)

 この神社は関越自動車道・沼田ICの東約900m、62号線・沼田大間々線から見えますが、道路一本、南に鎮座しています。沼田の名木百選に指定されているイヌシデの木等で形成されている鎮守の森に護られた、気持ちの良い神社でした。拝殿は比較的新しく、本殿は前橋の宮大工さんが造営された、組木や彫刻の素晴らしい物でした。
 案内が無く、創建由緒はわかりませんが、御祭神は誉田別命と思われます。また確認出来た限りでは境内社として、諏訪神社、春日神社、金毘羅大権現、牛頭天王宮、弁財天がお祀りされています。その他、多数の石の祠があり、嘗てこの地域にはたくさんの小さな神社が存在し、それが明治期や大戦後に合祀されてきたことを物語っています。
 余談ですが、この神社を訪ねたときに、丁度、今年新調された子供神輿の出来具合を確認されていた氏子さんがいらして、色々とお話を伺うことが出来、案内もして頂いたのですが、帰りがけに、今畑で取れたばかりのキャベツを戴き、有り難く頂戴してきました。この地域ではキャベツの栽培が盛んで、ご近所の奥さんや娘さんは、皆さん朝2〜3時起きで農家のお手伝いに行くアルバイトをしているとのこと。「さすが『かかあ天下と空っ風』の上州のご婦人は働き者…君は群馬県に生まれなくて良かったね。」と、低血圧で貧血気味、朝に弱い私は、夫に皮肉られてしまいました。

神社入口 拝殿前から見た境内と入り口
拝殿 彫刻、組木の見事な本殿
境内社・諏訪神社、入り口と本殿
境内社・春日神社
春日神社の神使い・木彫の鹿像。品の良いとても良い造りで、右の鹿は授乳中です。
境内の周囲に建ち並ぶ、末社群
左・金毘羅大権現、右・牛頭天王宮 弁財天、庚申碑と末社
沼田の名木百選に指定されているイヌシデの木