威徳神社

安中市下後閑(平成17年4月10日)

威徳神社という名称に「何の威徳かしら?」と思いつつ参拝。拝殿にてやっと疑問は氷解しました。扉に天神講という紙が何枚も張ってあり、天神様・菅原道真公の御威徳(威徳=おかしがたい威と人に尊敬される徳)だったのです。きっとこの神社にお願いすれば頭脳明晰、学力優秀な人間に生まれ変われる事間違いなし、なのでしょう。お隣には北野寺という京都の有名な天満宮と同名のお寺があり、此処に神仏分離前の社殿と思われる建物が残っていました。

遙かに真っ直ぐのびた参道

杉の古木の社叢

参道突き当たりに境内への階段

境内の様子

拝殿

お寺と神社の折衷のような本殿

境内には桜の花が綺麗に咲き誇っていました

お隣、北野寺の神社のようなお堂

向拝の彫刻

左右で大分感じが違う木鼻狛犬

 当社は旧別当威徳山吉祥院北野寺に隣接し、字北野に鎮座する。
 創建の由来は、建治二年(一二七六)当山の麓の白梅が一夕にして紅梅に変じた奇瑞が起こり、北野天満宮を祀るべしとの神託を受けた一童子が出現した事に依る。また彦根城主井伊直孝幼少の頃、別当秀算に付き当地に修学され、のち大坂の役の際、祈願により偉功を立てられたので、寛永三年(一六二六)その御礼に天満宮大造営をなすと共に、明治初期まで毎年使者を派遣した。明治に至り村内諸社を合祀し、別当寺の山号に因み威徳神社と改称した。
 現在の祭典は、春祭を四月一日に行い、夏越祭が八月一日で大祓人形を焼納し、秋祭が十月一五日、除夜祭が十二月三一日で、おみくじや甘酒奉仕が行われている。そして飽馬神社から合祀社、宮貝戸大宮神社に伝来した獅子舞や御輿、屋台の渡御については年度始めの会合で奉納するかどうかが決定される。
(咲前神社HPより)