尻高(しったか)神社

吾妻郡高山村尻高2193(平成22年5月29日)

東経138度54分22.68秒、北緯36度37分10.64秒に鎮座。

 この神社は145号線から北に入ると、その名も北之谷に鎮座しています。
 道路には「尻高神社入口」という社号標兼標識があるのですが、参道の入口はまるで切り通しの中の急な坂道を上がる感じでした。その社号標の立つ参道入口から境内までは凡そ7・8分。坂道を上がると左は杉林、右は緩い崖のようになっており、其処を過ぎると今度は石段の参道。石段を上がると、人一人が下草を掻き分けながらやっと通れるくらいの、か細い小径が造られている平坦な参道となります。
 其の後は又石段があり、登り切ると境内入口には朱の鳥居が立ち、奥に細長い境内には、右に神楽殿、中央奥に社殿が建立されています。そしてがっかりしたことにはその社殿左側には自動車道があるではないですか…。地域の方達はきっとこの道路を利用しているのでしょうが、悲しいかな他府県人の私達には其処までは分かりません。「でも、森林浴に来たと思えば、気持ちの良い参道歩きだったよね…。」と前向きな気持ちに切り替えて参拝を済ませたのでした。

 この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 4月中旬と9月15日に尻高神社祭典が催され、国選択無形民俗文化財、群馬県指定重要文化財の人形浄瑠璃が奉納されています。「尻高人形」は、高山村を代表する文化のひとつで、一人で人形を動かす「一人遣い」は国内でも珍しく、日本独特の「人形」「浄瑠璃」「人間」の三者一体でかもし出す、素晴らしい民俗芸術です。毎年11月23日には、定期公演を行なっています。(詳しくは「高山村の文化財紹介」を御覧下さい)
 又、慶応年間、尻高全域の寄付金により太々神楽用具が購入され、太々神楽が奉納されました。その後も幾たびか放置されましたが、その都度有志により後をつがれ、太々神楽は現在も受け継がれています。

社頭
参道入口 社号標
社号標の立つ参道入口から境内までは凡そ7・8分。切り通しのような坂道を上がると左は杉林、右は緩い崖のようになっており、野蕗の一大群落を形成しています。其処を過ぎると今度は石段の参道。遠くに朱の鳥居が見えてくると、人一人が下草を掻き分けながらやっと通れるくらいの、か細い小径が造られている平坦な参道となります。其の後は又石段があり、登り切ると境内入口には朱の鳥居が立っています。
境内の様子
拝殿
拝殿扉から見る本殿
神楽殿
末社 末社