浅間神社

吾妻郡東吾妻町川戸66(平成22年5月22日)

東経138度50分4.61秒、北緯36度33分47.59秒に鎮座。

 この神社は群馬原町駅の南東約900mに鎮座しています。低い石垣が組まれた上に参道の入口があり、灯籠と真田氏より寄進された延宝年間(1673)建立の一の台輪鳥居が建っています。明るい参道を60mほど歩くと深い鎮守の杜の中に入り、境内右側から流れる小川を横切る朱の欄干の神橋を渡ります。参道両側には規則正しく杉の大樹が並び、二の鳥居を潜ると境内となります。御神木の槇や末社を眺めながら進むと、正面に入母屋造り唐破風付きの拝殿が建ち、その後ろに拝殿と繋がった形式の本殿が建立されています。この社には珍しい蛇の体を持つ宇賀神や冨士山御寶前碑、蚕神、岐神等の碑も見られます。

 由緒:徳治2年(1307)岩櫃城主吾妻太郎藤原行光が甲斐より勧請したと伝えられている。天正17年(1589)社殿が再建された。代々真田家の尊崇が篤く、延宝年間(1673)真田氏より第一鳥居が寄進された(現存)。なお社殿は寛保年間(1741)には東部に位置する浅間山に鎮座し、その後3、4回の再建により現在地に遷座された。五穀豊穣と養蚕培養の神として特に婦人の信仰が厚く、底抜柄杓を献ずる風習があり、また織物上達を願って筬(おさ)を献上した。
(「吾妻郡社寺録」より)

社頭
真田氏より寄進された延宝年間(1673)建立の一の台輪鳥居
参道の様子
鎮守の杜入口
神橋
参道途中の二の台輪鳥居
境内入口
拝殿
本殿
末社群 境内社:稲荷神社
冨士山御寶前碑、蚕神、岐神 宇賀神
御神木・まき