吾嬬(かづま)神社

吾妻郡中之条町山田572(平成22年5月23日)

東経138度48分27.65秒、北緯36度35分25.49秒に鎮座。

 この神社は234号線から大竹側に沿って少し西に行ったところに鎮座しています。道路を挟んで反対側に善福寺があり、江戸時代までは一体だったものと思われます。
 入口に立つ台輪鳥居を潜ると参道奥に随神門が見え、門内には彩色の残る随神さんと逞しい木製神門狛犬が居ました。
 境内にはいると、右手に神楽殿、正面に拝殿、左奥に境内社が見え、向拝のない入母屋造りの拝殿は大きな浮き彫りの彫刻が付けられ、彩色も綺麗で迫力がありました。その奥の妻入りの本殿蝦虹梁下の窓はお寺のような造りです。境内社や末社に至るまできちんと手入れが行き届いた、氏子さん達の崇敬心が感じられる神社でした。

 御祭神:日本武尊、上妻媛命
 祭礼日:4月8日または第1か第2日曜日、9月15日
 境内社:子安神社、摩多利神社他
 由緒:吾嬬神社の創建は不詳ですが伝承によると大同元年(810)、坂上田村麻呂がこの地を訪れ吾嬬山頂に日本武尊の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています(貞観年間?)。
 永正2年(1505)に山頂に建立された奥宮(石宮)から神像を現在地である里宮に遷座、その後、慶長17年(1612)と元禄2年(1689)に再建され、現在の社殿は宝暦元年(1750)に造営されたものです。社殿は本殿が一間春日造り風、銅瓦棒葺きで彫刻等は少なく全体が極彩色で彩られています。拝殿は入母屋、銅板葺きで正面欄間部に施された彫刻が特徴で地方色が見られます。
 境内には随神門を配した格式が感じられる空間で、拝殿内部には神像4体、棟札2枚、絵馬2枚が奉納され中之条町指定重要文化財に指定されています。
(「群馬県WEB観光案内所」より)

 

社頭
入口に立つ台輪鳥居
参道の様子
随神門
随神門内に居られる随神さん
随神門内の木造神門狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
境内の様子
向拝のない入母屋造りの拝殿
大きな浮き彫りの彫刻、彩色も綺麗で迫力があります。
拝殿彫刻類の拡大写真はこちらで
妻入りの本殿
境内社:子安神社、摩多利神社拝殿
境内社:子安神社本殿 境内社:摩多利神社本殿
末社 末社
神楽殿 天然の妙 神の宿り木・御神木