岩櫃神社

吾妻郡東吾妻町原町(平成22年5月22日)

東経138度48分41.42秒、北緯36度33分34.05秒に鎮座。

 この神社は吾妻線・群馬原町駅の南西約1.8kmに鎮座しています。岩櫃山の北東麓に鎮座するこの神社は鎌倉時代初期に吾妻太郎助亮が築城したとされている岩櫃城の天狗曲輪だった所で、真田氏が支配していた頃には真田忍者の活動拠点であったといわれています。
 現在はその面影もなく、畑地の中にポッカリと黒々とした森がありそこが神社の社地となっており、長閑な散策を楽しむ人達の憩いの場所となっているようです。

 御祭神:斎藤佐太郎基国命
 祭礼日:4月17日、11月3日
 境内社:三社
 由緒:御祭神の斎藤佐太郎基国命は関ヶ原敗戦後、昌幸・幸村父子に伴い紀州へ従った275人の1人です。岩櫃城は吾妻氏に拠り鎌倉時代に築城され、貞和年中(1345〜1349)吾妻太郎行盛の時に、碓井の里見氏に略取されました。約10年の後、行盛の遺児・千玉丸は之を回復し、上杉氏に属して斉藤越前守憲行と称し、6代・基国の永録6年(1563)冬、武田氏の将・真田一徳斎幸盛に攻略されたと言います。
 岩櫃城落城後、斎藤佐太郎基国命は元の領民の安否が気になり、神照坊大天狗と化して岩櫃城へ戻り、旧領地の人民を保護したのだといい伝えられています。

社頭
参道途中に立つ根巻鳥居
参道の様子
境内の様子
社名の書かれた額が架かる拝殿
本殿
岩櫃神社祈念碑 末社
鎮守の杜
境内前の雄大な景色
前方に薄く見える山は榛名山、右手奥には岩櫃山が見えています。