伊勢宮

吾妻郡中之条町伊勢町1386(平成22年5月23日)

東経138度51分34.93秒、北緯36度35分12.87秒に鎮座。

 この神社は145号線・伊勢町信号から西に入り約300mで右に曲がると突き当たりに一の鳥居が立っています。すぐに石段があり、二の鳥居を潜ると石段参道途中に、双体道祖神、末社、社名不明の境内社等が祀られ、深い森の中を90mほど登ると境内に出ます。境内入口には昭和19年生まれの岡崎現代型狛犬がいて、正面に神明造りの拝殿、本殿が建立され、拝殿左には社殿と繋がった形で社務所が建ち、境内には神楽殿も建立されています。静かで厳かな感じの神社でした。

 この社に案内は無く、勧請年月・縁起・沿革等は不明ですが、サイト「お神明さんのサクラ」には、『神明社とは伊勢神宮の神を祀った神社で、伊勢宮の前身は小(古)城城下の河原町で、天正十四(1576)年〜文禄四(1595)年に約六割が長岡の地に移り、後の中之条町の前身になった。江戸時代初期、沼田藩に庄屋役青柳源右衛門ら七人が上の原の地に町割りを出願し、承応二(1653)年正月に町割り屋敷分けが行われた。河原町に残った人々も移り、同年三月二十三日に伊勢町と名付けられた。「伊勢町覚書」によると「伊勢崎の市が繁盛しているのを見て、その市神の土を盗みとって来て、町の中に榎を植え、その根元に土を埋め伊勢町と名付けた」と記し、「神明の宮を建て、桜の木を記念に植樹した」』とありますので、江戸時代初期の創建かと思われます。

参道入口
参道入口に立つ一の鳥居
社頭
石段参道途中に立つ二の鳥居
参道の様子 参道脇に開かれた双体道祖神
石段参道
月読尊 猿田彦大神
参道途中に祀られる境内社
石段参道の様子
境内入口
境内入口にいる昭和19年生まれの岡崎現代型狛犬
(石工・浦部 昭和19年(1944)6月建立)
境内の様子
拝殿
本殿
神楽殿 末社
末社 末社