稲裹(いなつつみ)神社

吾妻郡中之条町大字四万字譲葉(国有林内)(平成18年4月19日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、国道353号線を北上し、日向見橋の少し手前、右側にあります。狛犬はいなかったですが、四万の貫湯平地区にあった神社と同じ名前だったので寄ってみました。町指定の重文「稲裹地神之碑」がありました。ちょっと嫌な看板もあります。「ヤマビル注意」です。

 ここ中之条町は四方を山々に囲まれ、古代から山を信仰の対象とした山岳信仰がありました。中でも、四万川の水源の山である稲包山に対する山岳信仰は厚く、山頂に奥宮、登山口の譲葉(ゆずりは)と、下流に里宮として原町の大宮巌鼓(いわつづみ)神社が祀られる、三代実録に元慶4年(880)昇叙の記録をもつ国史現在社です。そして嘗ては熊野神社だった四万貫湯平の神社も明治10年に稲裹神社と改称しています。
 ここ譲葉の稲裹神社には、町指定重要文化財の「上野稲裹地神之碑」があり、当時の神社信仰を知る貴重な資料となっているそうです。詳しくは下記写真でどうぞ。

神社入口
境内の様子 拝殿
石の祠の本殿 末社
上野稲裹地神之碑 そうです、気を付けてください。その昔、私達は四万の奥の赤沢山にハイキングに行ったとき、気が付かないうちにこのヤマビルにやられ、3日位血が止まりませんでした。別に痛くはありませんが、決して気持ちの良いものではありません。