日抱神社

高山市丹生川町白井 (平成17年8月20日)

この神社は国道158号線丹生川村白井地区の丹生川東小学校のすぐ傍に鎮座しています。地図に記載はありません。御祭神は五十猛大神ですが、この村の五十猛大神を祀る多くの神社が、伊太祁曽神社と改称した中でこの神社だけは未だに日抱神社の名を守っています。伊太祁曽神社は植樹、開拓の神である五十猛大神と同時に太陽信仰にまつわる母子神を祀っており、これには次のような伝承があります。
4世紀の頃飛騨は両面宿儺が支配し、宿儺は住民と乗鞍岳に登り、権現池に昇る太陽を映し崇拝したという素朴な太陽信仰から日抱宮といっていました。宿儺は飛騨の住民には英雄でしたが、大和朝廷には反逆者で、やがて征伐されました。日抱宮は五十猛命、高龗神など日本神話の神を祀るようになり、伊太祁曽神社と改称していったようです。
というようなことを総合すると、元々乗鞍をご神体とする太陽信仰の神を信じていた地域に、紀州から五十猛大神を信ずる人たちが移住してきて、合祀が行われたと考えればいいのでしょうか?

神社全景

拝殿内の様子

本殿覆い屋

地蔵堂