阿多由太(あだゆだ)神社

高山市国府町木曽垣内牧戸(平成17年8月21日)

高山線・飛騨国府駅の北約1.2km、半田地区の、473号線から荒城川を渡った北岸にこの神社は鎮座しています。473号線脇に鳥居があり、境内までは300mもある長い参道を持っています。その間には荒城川が流れ、赤い欄干の橋が架かったその奥に社域の杜が見えます。結構ひどい雨の中の参拝でしたが、静かで落ち着いた神社の雰囲気は、充分伝わってきました。ここの本殿は室町末期の代表的建造物で、国の重要文化財に指定され期待していたのですが、覆われていて全く見えません。飛騨国式内八社に数えられる古社で創建は不詳、江戸時代には「権現宮」と呼ばれていました。御祭神は大歳御祖神(穀物の神)、大物主神、配神は家津御子神、早玉之男神、熊野久須美命、阿須波之神です。ここの名称は案内板に『あたゆた』とありますが、社務所の方が『あだゆだといいます』と濁っていらしたのでそのように書きました。

(皇紀2600年(昭和15年)建立)

社号標

473号線脇の一の鳥居

長い参道、遙か彼方の杜が社叢です

荒城川に架かった赤い欄干の神橋

石工名はありませんがイノシシ狛犬の特徴を備えています。
これも高忠さんの作ったものでしょうか?

大きくて正面からは撮れなかった拝殿

本殿覆い屋

境内社・稲荷神社

古の祭司場でしょうか