護山(もりやま)神社

中津川市付知町1594(平成17年8月23日)

東経137度24分56.96秒、北緯35度40分34.95秒に鎮座。

 この神社は国道256号線と486号線が合流する付知狭口の北に鎮座しています。社域がとても広い神社だと思ったら、ここは旧・縣社です。天保9年(1838)江戸の大火により江戸城西丸が焼失し、その再普請の折の御用材を出の小路山中より伐出した地だったのです。ところがその折数々の異変奇変が起こり、それをしずめるため、山の神をなぐさめる大祭が行われた場所がここだそうです。境内は広々として穏やかで、背後の広大な森に社殿、数々の境内社が見事に溶け込んだようにマッチした、神域に相応しい清々しい雰囲気を漂わせた神社でした。

【狛犬情報メール、護山神社の関係者さんからの情報にて加筆・追記(平成19年7月11日)】
 御祭神:主神・大山祇命(山神)・句句廼馳命(木祖)・草野姫命(草祖)
           山林草野の祖神
       配神・武甕槌命(鹿島神)・経津主命(香取神) 
           邪神降伏武徳神
 御神徳:家運長久・武運長久

 摂末社:客神社・熱田社・眞清田社・津島天王社・三輪社(地主神社)・水神社・御嶽社・弥栄社・田口社

 例祭日:1月1日・元旦 歳旦祭、上三社[倉屋神社・大山神社・水無神社]合同歳旦祭、下三社[子安神社・国造神社・若宮神社]合同歳旦祭、三輪神社歳旦祭、尾ヶ平八幡神社歳旦祭、 2月11日・建国記念の日 祈年祭・紀元祭、 4月1日・上三社合同月次祭[倉屋神社・大山神社・水無神社] 、下三社合同月次祭[子安神社・国造神社・若宮神社] 、4月第2日曜日・水無神社例祭[前日に試楽祭]、4月15日・用水祭[護山神社末社・田口社例祭]、4月20日・護山神社例祭 奥社祭、例祭前日 護山神社例祭 設楽祭、4月第4日曜日 護山神社例祭 午前:例祭(春季例大祭)、護山神社例祭 午後:山祇講祭、 5月3日・憲法記念日 古祠焼納祭、 6月最終日曜日・大祓、 7月2日・下三社[子安神社・国造神社・若宮神社]月次祭、7月第二日曜日・倉屋神社例祭[前日に試楽祭]、7月第三日曜日・麦初穂祭、 8月1日・上三社[倉屋神社・大山神社・水無神社]月次祭、子安神社例祭[前日に試楽祭]、 9月第一日曜日・若宮神社例祭[前日に試楽祭]、9月10日・用水祭[護山神社末社・田口社例祭]、9月17日・宮島神社例祭、9月第4日曜・五社巡祭[秋季例大祭、前日に試楽祭] 、 10月第三日曜日・三輪神社例祭、10月第四日曜日・大山神社例祭[前日に試楽祭] 、尾ヶ平八幡神社例祭、 11月第二日曜日・国造神社例祭、11月23日・勤労感謝の日 午前:新嘗祭・大麻頒布式、午後:弥栄社[護山神社末社]例祭、 12月31日・大晦日 大祓

 由緒:御祭神は木曾山林の総鎮守。山の恵みをつかさどる。山や木を生業とする人々の守護神。また、神宮(伊勢神宮)式年遷宮の要となる御神木(御樋代木・御船代木)や、御用材となる木曾檜を護りはぐくむ祖神にして守護神。
 かつて尾張家(尾張徳川家)領であった裏木曾、岐阜県中津川市付知町に本社、同市加子母の裏木曾国有林に奥社が鎮座する旧県社護山神社。天保年間、江戸幕府の命により、現在は長野県南西部から岐阜県境にかけての国有林である木曾山(美濃山)鎮護の守護神として創建された。その経費一切は幕府が負担し、明治初年に至るまで尾張家の直営社として運営される。山林保護を是とした木曾林政の象徴として歴代藩主の崇敬篤く、美濃の地に在りながら「尾張十社」の一つとして数えられた。
尾張家の手を離れた後も当社の位置付けは変わらず、現在に至るまで木曾山鎮護の守護神として木曾全域、特に裏木曾(岐阜県)圏内において篤い信仰が寄せられている。(「護山神社由緒書」より抜粋)

社号標 神社入り口
参道途中の大きな灯籠 境内入り口の社号標
境内正面の様子 境内入り口
しょうわ狛犬
(昭和16年4月20日建立)
拝殿 弊拝殿
【中央】大山祇命(山神)句句廼馳命(木祖)草野姫命(草祖)
【右】武甕槌命(鹿島神)【左】経津主命(香取神)の各本殿
奥社遙拝所 境内社・三輪社(地主神社)
境内社・熱田社 境内社・真清田社
境内社・津島天王社 境内社・御嶽社
境内社・水神社 境内社・客神社
境内社・弥栄社 境内社・田口社
境内の様子 社務所

護山神社公式サイトはこちら。