安弘見(あびろみ)神社

中津川市蛭川今洞(平成17年8月24日)

この神社は中津川市の北西、72号線に面した蛭川今洞地区に鎮座しています。由来によると、創建は不詳、往古美濃国の国社であった安弘見神社は慶長九年に再建され、牛頭天王を祀り、祗園社(牛頭天王社)と称していました。祗園社の時代には京都の祇園祭と同じく祇園祭を行っていました。その後明治の神仏分離令によって安弘見神社と改称されました。主祭神は建速須佐之男命、配祭神は志那津彦命、志那津姫命、宇迦之御魂神で、そのほか境内社にも多くの神様が祀られています、との事です。毎年 4月16日に近直の日曜日に行われる例大祭は、杵振り祭りともいわれ、色鮮やかな祭り衣装の若者たちが、笛や太鼓のお囃子に合わせて、小さな杵を巧みに操りながら踊り、五穀豊穣・家内安全を祈るものです。また中学生女子による神楽舞、神馬・花馬の駆け上がりももう一つのクライマックスです。このように例祭には華やかで賑わいを見せる安弘見神社ですが、平素は訪れる人もほとんど無く、老木が陽を遮る長い石段も明るい境内も静寂に包まれ、心静かに神との対話を楽しむ・・・そんな現実離れをした感覚が感じられる、深閑とした神社でした。又ここには本殿脇に社殿を見上げるような形で、とても造りの良い天保生まれの狛犬が居ました。その他一の鳥居後ろ、境内入り口にはしょうわ狛犬が一対ずつ居ます。

(昭和14年建立)

このしょうわ狛犬は初老記念に奉納されたものです。
私達も何時か二人揃って米寿記念にでも狛犬が奉納できるといいな〜。

(天保6年(1835)6月建立)

社号標と神社入り口

灯籠の建ち並ぶ長〜い参道

一の両部鳥居

二の明神鳥居

今度は遙かに続く階段の参道です

拝殿。ふぅ〜息があがりました。

神明造り本殿

境内社・天神社

境内社・出雲神社

境内社・天照皇神社

本殿をしっかりと見上げるようにお守りしている健気な狛犬。垂れ耳で縦巻きロールの鬣、濃い眉毛につぶらな瞳、渦巻き模様が有りながら背中に張り付いた尻尾、丸みを帯びた体つき、一目で惚れました。

外側横から

内側横から

前方から

内側後方から

外側前方から、
(この角度から
見るのが一番
好きです。)

後方から

拝殿の軒下には大蛇が・・・

木彫りの神殿狛犬

境内から見た階段の様子

狛犬の拡大写真はこちらで