大矢田神社遥拝所・御旅所

美濃市大矢田(平成21年5月2日)

東経136度52分27.33秒、北緯35度32分37.99秒に鎮座。

 ここは天王山南麓に鎮座している大矢田神社の遥拝所兼御旅所です。大矢田神社の南約1kmほどに鎮座しています。遥拝所と道路を挟んだ所には「斎田」もありました。

 ここでは毎年4月15日と11月23日に執り行われる大矢田神社の祭礼「ひんここ祭」が賑やかに行われているようです。
 「ひんここ祭」は室町時代から伝わる祭りで、建速須佐之男命の八岐大蛇退治などの神話を農民にわかりやすく為に、人形劇などで演じるもので、県の無形民俗文化財に指定されています。
 ヒンコケまたはヒンココと云うのは人形のことで、建速須佐之男命をかたどったものを二体作り、当日、当元の家から祭場まで大蛇と一緒に鉦や太鼓を打ち鳴らしながら送っていきます。祭場では神職が建速須佐之男命のヒンコケを笛・鉦・太鼓に合わせて舞わし、また氏子が農夫のヒンコケを舞わします。そのとき大蛇が農夫を呑んでしまう所作を演じ、建速須佐之男命だけが食べられずにすみます。人形の一片をお守りにすると厄除けになるといいます。
「ココロに華を咲かせましょう」より)

社頭
「大矢田神社
 遥拝所」碑
拝殿 「大矢田神社
 御旅所」碑
拝殿屋根上の飛び狛さん
社殿全景
御旅所
奥の木道を上がって行った所が、祭礼時に「ひんここ祭」祭場となるようです。

遥拝所と道路を挟んだ所に「斎田」があります。