気多若宮神社

飛騨市古川町上気多(平成17年8月21日)

この神社は飛騨古川駅の北東約900mの安峰山西麓に鎮座しています。平安時代創建の古社です。ここ古川町は初代高山城主金森長近が築いた増島城の城下町として栄えた町で、この気多若宮神社は天正17年(1589)増島城に入城した金森可重が、城の鬼門鎮護と古川の産土神として崇敬したことで栄えました。「杉本様」とも呼ばれています。
勇壮なけんか祭りとして知られる飛騨古川祭はこの神社の例大祭で、国の重要無形民俗文化財です。この古川祭は毎年4月19・20日に執り行われ、御神輿行列と静の「屋台行列」、動の「起し太鼓」の三つの行事からなり、19日昼間は屋台行列がゆったりと町内を練り、所々でカラクリ人形・子供歌舞伎を演じます。夕方、辺りが薄暗くなると屋台に灯がともり、御旅所(起し太鼓の里)の広場に人々が集まりだし、午後9時頃より起し太鼓の神事が始まります。この起し太鼓は、祭開始の合図として目覚ましのために太鼓を打ち鳴らしたもので、半裸の男達が大太鼓の櫓を担ぎ廻り、これを町の辻などで待ち構える各町の付け太鼓が太鼓櫓の直後に付けるため主従の攻防戦を繰り広げる一番の見せ場となります。翌日20日にはまた屋台行列が行われます。(日本の曳山祭より)

(大正元年7月吉日建立)

神社遠景

社号標

長い参道

境内入り口の靖国鳥居

立派な拝殿。この日は地域の方々が
雅楽の練習をなさっていました。

拝殿内の様子

立ち気味でどんぐり眼、雄々しく逞しい狛犬。阿は玉取、吽は子取り。

一段高い所にある本殿

境内の様子

古川祭りの文字碑

境内左側の稲荷神社外観

境内社・稲荷神社入り口

境内社・稲荷神社社殿