神明神社

郡上市白鳥町向小駄良(平成20年11月22日)

東経136度51分19.63秒、北緯35度52分51.62秒に鎮座。

 この神社は156号線・向小駄良信号から西に入り、240m程坂を上がった右側に鎮座しています。道路と格段の区別のない境内入口に社号標と鳥居が建ち、その後ろの鎮守の森の上に境内が造られています。
 直登石段の参道を上がると正面すぐ前に横に大きい開放的な拝殿が建ち、その後ろ二段の石垣上に、本殿前の神門と覆い屋に保護された本殿が建っています。本殿縁にはこの辺りでは一番素朴なはじめ狛犬が向き合って置かれています。

 この社に案内は無く、御祭神は天照皇大神と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 只、10月上旬に執り行われる例祭では「大神楽」と「嘉喜踊」が奉納されています。「大神楽」は明治10年(1877)に為真から習ったものといい、「嘉喜踊」は大正8年(1819)に中津屋から習ったものといいます。ただ、かつて文久2年(1862)には「向小駄良懸踊」として、御鍬祭に参加した記録があるそうですから、一旦廃絶された伝統芸能が復活された模様です。尚、郡上近隣には「嘉喜踊(掛け踊り)」は11ヶ所に伝承されているそうです。

神社入口
社号標
「白幣社神明神社」
入口に建つ明神鳥居
石段下、昭和18年生まれの狛犬
(昭和18年(1943)9月建立)
石段の参道 境内入口
横に大きい開放的な拝殿
拝殿内の向拝彫刻・麒麟
拝殿内の向拝木鼻・狛犬
本殿前の神門と本殿覆い屋
本殿
本殿木鼻・狛犬
本殿縁にいるはじめちゃん
殆ど両方とも口を開けていませんが、右側の狛犬の歯が見えるのでこちらが阿かと思われます。阿には男性のシンボルが付けられ、吽に比べてやややせ気味です。有るか無しかの目鼻立ちで殆ど線書きに近い彫りです。直線的な寸胴前足にこれも線書きに近い爪が彫られ、一本だけの短く細い尾は、ぴったりとお尻に張り付いています。この辺りでは一番素朴なはじめのようです。
狛犬の拡大写真はこちらで