七代天神社

郡上市大和町島3211-1(平成20年11月22日)

東経136度54分13.69秒、北緯35度47分22.01秒に鎮座。

 この神社ははぎふ大和ICから出て、52号線を西に向かうと約250m先に鎮座しています。この社には大和町島の八幡神社でお会いした方が「この近くでは七代天神社と牧の明建神社に、古くて変わった狛犬が居るから是非行きなさい。」と情報をくださったので、喜び勇んで狛犬さんに会いに来たのでした。
 神社入口は道路角にあり、前面は大石や低木が良く手入れされた庭園風の造り。中央に鳥居が建ち、境内へ上がる石段が続いています。境内へ上がるとすぐ正面には開放的で大きなこの地域独特の拝殿が建ち、その後方、石垣が組まれた一段高いところに覆い屋に保護されて本殿が建っています。三間社流造りの立派な本殿縁には御祭神名が書かれた板が置かれています。
 ところで問題の古い狛犬ちゃんなのですが、大和町指定重要文化財・石造狛犬の案内は見つかりましたが、何処を探しても狛犬の姿はありません。どうも文化財に指定されたため宝物庫の中に保護されてしまったようです。島の八幡神社でお会いした方は実物を見たことがあるそうですから、昔は本殿の縁に置かれていたようですが、現在は非公開のようです、残念!!

 御祭神:国常立尊、国狭槌尊、豊斟渟尊、泥土煮尊、大戸道尊、面足尊、伊邪那美尊、惶根尊、伊邪那岐尊
 由緒:七代天神社の創設は養老2年(718)と伝えられ、創設時はの裏山の頂上にあり壮大な規模のものであったようですが、火災、山崩れにあい現在地へ遷座されたといわれています。「長滝寺真鏡」の記録にある「駿馬天神(しゅんめてんじん)」は当神社と考えられています。
 明治5年(1872)郷社となり、現在は銀幣社です。明治37年(1904)島の大火で類焼したため、当社御神体を始め資料一切を焼失してしまいました。
 この社の例祭に奉納される大神楽「やわた踊り」は、「大やっこ」4名と「小やっこ」8名の計12名の役者が、8名の「歌うたい」の歌と、小太鼓、笛、鼓の伴奏に合わせて舞台の上で踊る優雅で情緒的な舞のようですが、この社独特のもので、他にあまり類例がないそうです。

神社遠景
神社入口 社号標
「郷社七代天神社」
石段参道脇の社号標
「銀幣社七代天神社
 村社白山神社」
石段の参道と境内入口
石段参道脇の岡崎現代型狛犬
(皇紀2600年 昭和15年(1940)建立)
拝殿
本殿覆い屋、神門と本殿を取り囲む白塀
本殿

本殿木鼻・狛犬と象
宝物庫 大和町指定重要文化財
石造狛犬
狛犬の写真はこちらで